ビジネスや個人ユースに限らず、今やPDFはよく利用されるドキュメント形式の1つだ。手軽な閲覧用ファイル形式としてPDFはすっかり定着している。
元々Mac OS Xは、印刷機能の1つとしてファイルをPDF化して保存することができるようになっている。だがこれではネットワーク共有しているマシンからではPDF作成ができず不便だ。そこでCUPS-PDFを利用し、PDF作成用のプリンタを用意しておこう。
左は「CUPS-PDF Package for Mac OS X」でPDF生成した例。右は同じページを「Adobe Acrobat 8 Professional」でPDF生成してみたもの |
名称 | CUPS-PDF Package for Mac OS X(CUPS-PDF) |
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2.4.6.1 | |
動作環境 | Mac OS X Tiger 10.4以上 |
ジャンル | 印刷/PDF |
開発者 | codepoetry.net |
種別 | オープンソース |
GPL |
CUPS-PDFはLinuxやUNIX系OS向けのPDF作成プリンタドライバで、Mac OS X向けにも「CUPS-PDF Package for Mac OS X」として配布されている。マシンに直接接続しているプリンタ代わりに利用することもできるが、CUPS-PDFの目的としてはLinuxやUNIXベースのファイルサーバがプリンタ共有を行い、複数のコンピュータが手軽にPDF作成を行えるようにすることが挙げられている。
Mac OS XでCUPS-PDFを使う利便性としては、プリンタダイアログでいちいちドロップダウンから選択する必要がないので手軽なこと、バッチで処理することが容易なこと、全て同じ場所に保存されること(デスクトップ上に「cups-pdf」というフォルダが作成され、そこに保存される)が挙げられている。
使い方は簡単で、パッケージをインストールしたら「システム環境設定」の「プリントとファックス」ペインでCUPS-PDFを追加すれば良い。後は印刷ダイアログでCUPS-PDFを指定すれば通常のプリント操作でPDFが生成されるようになる。
プリンタ名に「CUPS-PDF」が表示されたら、「場所」に「cups-pdf://localhost」と入力する。「ドライバ」では「Generic postscript color printer, rev3」を選択 |
またプリンタ共有を行うと、他のMac OS XやWindowsからも”印刷"できるようになる。保存は同じ場所になるので外部マシンから印刷する場合はフォルダを共有しておいた方が良いだろう。
実際試してみた所では、日本語の印刷は問題なかった。また、日本語の検索もできた。ただしWebサイトの場合グラデーションの画像がうまく再現されなかったり、若干デザインの乱れがあった。とはいえ、おおむね結果は良好だ。オフィス文書の連続印刷やバッチを使ってPDFを一気に生成したい時などに便利なソフトだ。