意外と知られていないが、1次元のバーコードは簡単に作成できる。CODE39規格用フォント(CODE39フォントなどと呼ばれる)を使って数字を書けば良いだけだ。例えば納品書や請求書に使えば、バーコードスキャナを使って簡単にデータを呼び出せるようになる。
次に問題になるのがバーコードスキャナの存在だろう。様々な市販品があるが、MacBook/Air/Proであれば内蔵のiSightカメラと、オープンソースソフトウェアのバーコードスキャンソフト「Barcode scanner」が利用できる。
「Barcode scanner」を利用中の様子。MacBook Pro内蔵のiSightカメラを使って読み取らせている |
読み取ったバーコード |
名称 | Barcode scanner |
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動作環境 | Mac OS X Tiger 10.4以上(iSight必須) |
ジャンル | ユーティリティ |
開発者 | Bruji |
種別 | オープンソース |
MIT |
Barcode scannerはソースコードのみ配布しているため、Xcodeによるコンパイルを行う必要がある。データの読み取りにiSightを使っており、Barcode scannerを起動するとiSightで映し出された映像が表示される。そこにある読み取り用スペースにバーコードが表示されるようにすると、読み込み成功と同時に読み取り用スペースの色が赤から緑に変わり、音が鳴る。
慣れればテンポよく読ませることができるようになるはずだ。読み取った情報は専用ウィンドウ内に数字の羅列として蓄積されていく。1つだけ読み取るモードと、連続で読み取っていくモードの2つが用意されている。数字の読み取りが終わったら、その数字を保存するなり、別システムに読み込ませるなりすれば良い。手入力や目視でのチェックに比べて大幅に業務効率が上がるはずだ。
Barcode scannerはそのままの利用も可能だが、他のアプリケーションに組み合わせるライブラリとしても使える。たとえば、開発を行っているBrujiでは、Barcode scannerを利用した蔵書管理ソフト「Bookpedia」や音楽CD管理ソフト「CDpedia」などを開発し販売している。プログラマーの方は、自作アプリケーションにバーコードスキャンの機能を組み合わせるとどんな付加価値が生まれるか検討してみるのはいかがだろうか。