最近はネット上で扱われる動画メディアの種類が増えている。QuickTImeを用いる場合もあれば、MPEG4やFlashビデオを使うこともある。それぞれの種類ごとにプレイヤーを用意していてはあまりに面倒なので、再生コンポーネントを導入することでプレイヤーをQuickTImeのみにしぼるといいだろう。オープンソースソフトウェアベースのプラグインパック「Perian」を使うと、コンポーネントを1つ1つインストールするという煩雑な作業を行うことなく、対応する動画や音声の種類を一気に増やせるのだ。

Perian」の設定画面。特に変更することなく利用できる

名称 Perian
バージョン 1.1.3
動作環境 Mac OS X Tiger 10.4.7以上
ジャンル 音楽/動画
開発者 Perian Project
種別 オープンソース
ライセンス LGPL/GPL

説明画面。様々なコーデックに対応していることがわかる

Perianをインストールすると、各種動画形式に対応したコンポーネントが導入され、設定用パネルがシステム環境設定に表示される。これだけでQuickTImeプレイヤーを使って様々な動画が再生できるようになる。

またインストール後は、各拡張子に対してQuickTimeプレイヤーが関連づけられるので、データを開くだけで再生が開始されるようになる。以降は、Perianをあえて意識する場面はまずないはずだ。

対応している形式は、AVI/DIVX/FLV/MKV/GVI/VP6/VFWとなっている。さらに動画の形式とオーディオの形式についても多種多様に対応している。AVIファイルやインターネット上で利用されることが多いFlashビデオ形式に対応していることで活用場面が多そうだ。

各種対応形式一覧
対応ファイル形式 AVI、DIVX、FLV、MKV、GVI、VP6、VFW
動画用コーデック MS-MPEG4 v1 / v2、DivX、3ivx、H.264、Sorenson H.263、FLV/Sorenson Spark、FSV1、VP6、H263i、 VP3、HuffYUV、FFVHuff、 MPEG1 / 2 Video、 Fraps、 Snow、 NuppelVideo、Techsmith Screen Capture、DosBox Capture
音声用コーデック Windows Media Audio v1 / v2、Flash ADPCM、Xiph Vorbis (in Matroska)、MPEG Layer I & II Audio、True Audio、 DTS Coherent Acoustics、 Nellymoser ASAO
AVI対応形式 AAC、AC3 Audio、H.264、MPEG4、VBR MP3
テキスト字幕ファイル SSA/ASS、SRT

設定はほぼ何もせずにそのまま使える上に効果が大きいため、ぜひインストールをオススメしたいプラグインパックだ。