近年、ノートPCの盗難や紛失が聞かれるようになっている。デスクトップ並みの機能に加え、移動中や出張先でもそのまま使えるという利便性の高さから、利用する人が増えているためだ。しかしノートPCには重要なデータが入っていることが多く、顧客情報や売上データなど盗まれると非常に大きな問題となるデータも存在するだろう。

他OS向けでよくあるのは、HDDや特定のフォルダ・ファイルを暗号化するもの、つまり、盗まれても見られないようにするというわけだ。Mac OS Xでも、システム標準のFileVaultをはじめその手のソフトはあるが、もう一歩Mac OS Xらしくガードしたいという方に「Lockdown」をオススメしたい。

「Lockdown」によるロック中の画面。巨大な鍵のグラフィックが、ロックされている様子を如実に表している

名称 Lockdown
バージョン 1.0.6
動作環境 Mac OS X Leopard 10.5以上
ジャンル セキュリティ
開発者 Foozoo Design
種別 フリーウェア
ライセンス オリジナル

設定画面。トリガーは個別に指定できる

Lockdownはまるで車のセキュリティシステムのような使い勝手のソフトだ。メニューバーに常駐し、ロックを行うと車のものと同じような「キュッ」という音を立ててロックが開始される。巨大な鍵が強力なロックを予感させる。

その状態で持ち上げたりすると大音量でアラームが鳴り響く。トリガーになるアクションは設定できるが、モーションセンサー、キーボード、外部ドライブ、電源コード、マウスとなっている。感度の高さも設定できる。ロック前に設定したパスワードを打ち込むと「キュッキュッ」と鳴り、ロックが解除される。

さらにアラームが鳴った際にiSightを使って写真を撮り、それを指定したメールアドレスに送信する機能もある。ちょっと席を離れる際にロック代わりに設定しておくと安心できるだろう。

Lockdown以外にも、暗号化や強力なロックシステムが存在するし、Lockdown自体にどれほどの効果があるかは分からない。だがこのクールな手法がMac OS Xらしく、使ってみたいと思わせるソフトだ。