Mac OS X Leopardには、Time Machineというバックアップシステムが標準で組み込まれている。これは便利なシステムではあるが、外部HDDやネットワークドライブにしか対応していない点が気になる。

バックアップはもっと他にも多彩な方法で取り組める方が良い。「Mathusalem」を使えばそれが可能になる。MathusalemはObjective-Cで開発されたオープンソースソフトウェアで、Google CodeにてGPLの下公開されている

バックアップ設定画面。多彩なバックアップ先を指定できる

名称 Mathusalem
バージョン 1.3
動作環境 Mac OS X Leopard
ジャンル バックアップ
開発者 Pol-Online
種別 オープンソースソフトウェア
ライセンス GPL

スケジュール設定。マニュアルで実行することもできる

Mathusalemは、ローカルドライブ、 iDisk、 WebDAV、 AFP、 SMB、 FTP/SFTPそしてAmazon S3を利用できるバックアップソフトウェアで、各種設定はシステム環境設定パネルで行う。データをそのまま保存することはもちろん、イメージ化したり、ZIPで圧縮してバックアップ保存したりできる。

指定パターンにマッチしたファイルのみ、または除外してバックアップすることや、定期的にバックアップを自動実行することも可能だ。リストアする際には、どの時間に作成したバックアップで、どのファイルをリストアするのかといったことを指定できるようになっている。

Time Machineほどグラフィカルではないかもしれないが、多彩なバックアップ手法は実用的で便利に使えるはずだ。コマンドラインツールとしても利用できるので、知識のある方は、自分なりにシェルスクリプトを組んでバックアップを行うのもいいだろう。