iPhoneにはGPS機能がある。それ自体は携帯電話のポピュラーな機能の1つだが、サードパーティ製アプリケーションが数多いiPhoneでは面白い利用法が各種されている。その1つがiPhoneをGPSロギングガジェットとして利用し、ランニングやサイクリングの記録を残すというソフトだ。

筆者が便利に使っているのは「iTrail」というソフトだ。簡単な操作でロギングを開始してくれるので、ランニングのお供にもってこいである。これまでデータは、「Google ドキュメント」を使ってGPX(GPS eXchange Format)やKML(Keyhole Markup Language)ファイルとして残せていたが、最近「iTrail Desktop」というフロントエンドがリリースされた。

「iTrail Desktop」。iTrailに保存されているデータをiPhoneから"プッシュ"できる

名称 iTrail Desktop
バージョン 1.0
動作環境 Mac OS X Tiger 10.4.xおよびMac OS X Leopard 10.5.x
ジャンル ユーティリティ(GPS)
開発者 Justin Davis
種別 フリーウェア
ライセンス オリジナル

iTrail DesktopはiPhoneに接続し、iTrail上にあるログデータを保存するためのソフトだ。iTrail専用で、単体の機能しかないが、iTunesを使っただけでは行えないデータの受け渡し機能が実現されているのが凄い。さらにネットワーク接続(Wifi)を利用するのでケーブルが接続されている必要はない。

データはGPXやKML、CSVとして保存されるので、後はGoogle Earthで使うなり、他の地図ソフトで表示するなりといったことが自由に行える。単機能だけに使い方は簡単で、すぐに使いこなせるだろう。

なお、iTrail Desktopはフリーウェアだが、iTrailは有料(350円)になっている。現在は他にもGPSログソフトは数多くあり、フリーのものもあるが、iPhone内に蓄積されたデータの取り出しは難しい。その点、iTrail Desktopを使えばデータの抽出や再利用が簡単に行えるようになる。