FON」とは、フリーの無線アクセスポイントを提供するサービスだ。自分のネットワーク回線をFONのアクセスポイントとして提供することで、他人の提供するFON用アクセスポイントをどこでも利用できるようになる。

FONからは専用のルータ機能付きアクセスポイントが販売されているが、Mac OS XがあればFONのアクセスポイントにすることができる。そんな便利なソフトが「FON Macspot」だ。

「FON Macspot」。Mac OS XがFONのアクセスポイントに変身

名称 FON Macspot
バージョン 0.2
動作環境 Mac OS X Tiger 10.4.xまたはMac OS X Leopard 10.5.x(両環境ともIntel CPU搭載機のみ)
ジャンル ユーティリティ(ネット)
開発者 FON Labs
種別 フリーウェア
ライセンス オリジナル

FON Macspotは、起動後に[Start]ボタンを押せばFONスポットとして機能する。他のコンピュータからはMAC_FONSPOT(デフォルト)として通常の無線LANアクセスポイントとして確認できるはずだ。提供する回線の速度も指定可能だ。

利用上の制限は、無線LANを利用するため、インターネット側回線は有線、またはモバイルを使って用意しておく必要がある点だ(後述のインターネット共有と同様の条件)。FONのアクセスポイント自体はセキュリティ設定されていないが、WebサイトにつなぐためにはFONにログインする必要がある。似たような機能として、Mac OS X標準で提供される「インターネット共有」があるが、そこが違いになるだろう(FON Macspotは、インターネット共有を有効化しなくても機能する)。

インターネット共有を無制限に解放してしまうと怖いが、FONであれば接続自体は手軽に行えるものの、実際にはFONに登録していないと利用できない状態にできる。徐々にではあるが日本でもFONのアクセスポイントが増えており、FON MacspotもFONコミュニティの広がりに一役買ってくれるのではないだろうか。