「Adobe AIR(Adobe Integrated Runtime)」は、Adobe Systems独自のデスクトップアプリケーション用ランタイム(実行環境)だ。Windows版やMac OS X版、そしてLinux版(β版)が提供されている。開発者はHTMLやJavaScript、Flash、Flexなどを使ってローカルコンピュータ上で動作するアプリケーションを開発できる。
名称 | Adobe AIR |
---|---|
バージョン | 1.1 |
動作環境 | Mac OS X Tiger 10.4.9、512MB以上のメモリ、32MB以上のVRAM |
ジャンル | ランタイム |
開発者 | Adobe Systems |
種別 | フリーウェア |
ライセンス | オリジナル |
特徴としてはJavaのようにマルチプラットフォームで動作すること、GUIをターゲットにしているのでインタフェースが優れたアプリケーションが作れること、そしてWebアプリケーションを意識しているのでHTTPを扱いやすいということが挙げられる。
また、Adobe製とあってFlashとの親和性が高い。例えばFlashビデオプレーヤや編集ソフトウェアなども登場している。Adobe AIRがインストーラーも含むので、クリックのみでインストールが終わり、実行できるのが手軽だ。
Adobe AIR自体は、各種OSで標準にインストールされているものではないとあって、利用までの敷居は若干高いといわざるをえない。だが、一度インストールしてしまえば多数の魅力的なアプリケーションに出会えるはずだ。FlashやAdobe Readerについてもその点では同じで、一度インストールしてしまえば利点がたくさんある。
最近では、Webサービスの専用クライアントとしてAdobe AIRで作られたアプリケーションを提供するケースも増えている。ぜひインストールして、マルチプラットフォームで動作する面白さを体感してみてほしい。