Mac OS Xには標準で「ターミナル」というアプリケーションが付属している。実際、Mac OS XはBSD系システムを基盤の一部としているので、ターミナルを使うと便利な操作が多数存在している。

だが標準のターミナルでは物足りなくなることがある。そんな時に使うのがターミナルの代替となる「iTerm」だ。iTermには結果をテキストで保存したり、ブックマークを付けておいたりと様々な便利機能が存在する。

ターミナルの代替となる「iTerm」

名称 iTerm
バージョン 0.9.6
動作環境 Mac OS X Tiger 10.4以降
ジャンル ターミナル エミュレータ
開発者 Fabian / Ujwal S. Setlur / David Nedrow
種別 オープンソース
ライセンス GPL

またiTermは、設定をひとまとめにしてプロフィールとして保存したり、全てのタブに対して同じ文字を送信したりすることもできる。個人的には、メニューバーから[Window] - [Zoom]を選択した時に画面全体が大きくなるのではなく、縦方向のみ広がってくれるのが気に入っている。

OS標準のターミナルは、新たにタブ機能を備えるなど、徐々にiTermとの差を埋めつつあるが、それでもiTermは更新頻度が速く、新機能やバグフィックスが継続的に行われている。今後も止まることなく便利になっていくはずだ。Sparkleを使った自動更新機能や、Growlでの通知機能に対応しているなど、Mac OS Xを便利にしてくれるライブラリとの親和性も高い。

開発者の方は特に利用頻度も激しいと思われるので、CUIが便利に使える環境を用意しておくのが良いだろう。コマンドラインを覚えればMac OS Xでの生産性は大きく変わってくるので、初心者の方も、手に馴染むものやiTermのように軽快に動作するものを使うようオススメしたい。