Windows定番のDAWソフト「Cakewalk SONAR X2」を使って、音楽制作を始めるための基礎知識や音楽制作のヒントを解説していく本連載も今回で7回目。今回は、前回録音したアコースティック・ギターのサウンドに「プラグイン・エフェクト」を掛けてカッコいいサウンドに仕上げてみましょう! 音楽制作では、録音した演奏やソフト・シンセなどの音色をそのまま使うことはまれで、多くの場合、エフェクターを使って加工します。こうすることで一つひとつの音を際立たせ、楽曲として聞きやすいバランスを作っていくのです。エフェクトを使うかどうかで曲の完成度がまったく変わってくるといっても過言ではありません。
SONAR X2には音作りやミキシング作業に欠かすことのできない定番のプラグイン・エフェクトを中心に、アナログ・モデリングという技術を使った「Pro Channel(※)」など、膨大な高品位エフェクトが付属しています。さらに、プリセット(よい効果を得られるようにあらかじめメーカーが作った設定)やさまざまな機能が充実しているので、音作りの知識がなくてもすぐに本格的なサウンド・メイクを行うことができるのです! プラグイン・エフェクトやPro Channelの使い方を動画と共に見ていきましょう。
※Pro ChannelはSONAR X2 PRODUCERのみ搭載
プラグイン・エフェクトを使ってみよう!
プラグイン・エフェクトを使う方法はいくつかありますが、一番簡単なのが画面右側の「ブラウザ」画面を使う方法です。ブラウザ内のタブで「PlugIns」と「Audio FX」を選ぶと、使用可能なプラグイン・エフェクトがリスト表示されます。あとは、使いたいエフェクトをトラック上にドラッグ&ドロップするだけです。
また、SONAR X2を触り始めたばかりのころは、どんな設定で使えばカッコいいサウンドに仕上がるのかわからないことでしょう。そこで、各プラグイン・エフェクトには実践的な設定が「プリセット」として収録されています。プリセットは簡単に音作りができるだけでなく、各エフェクターの効果や使い方の参考にもなるのでぜひ活用してみてください!
では、プラグイン・エフェクトの設定方法とプリセットの使用方法を動画で確認してみましょう。
FX Chainを使ってみよう!
"この楽器には、どんなエフェクトを使えばいいの?"というときには「FX Chain」機能が便利です。FX Chainは、複数のプラグイン・エフェクトを1つにまとめた、マルチ・エフェクターのように使うことができる機能です。SONAR X2は、さまざまな楽器用のFX Chainプリセットを収録。つまり、エフェクトの種類や細かい設定を知らなくても効果的な音作りができるのです! こちらも動画でチェックしてみましょう。
Pro Channelを使ってみよう!
プロフェッショナルなレコーディングでは、プラグイン・エフェクトだけでなく、ハードウェアのエフェクトも多用されます。その中でも「名機」として世界中で愛され続けている、アナログ機器ならではのサウンドを"モデリング"という技術を使って忠実に再現した、SONAR X2 PRODUCERならではの機能、それが「Pro Channel」です。Pro Channelで再現されているモデルの実機は高価であったり、希少価値が高くて手に入らないものばかりですから、それらのサウンドを自由に使えるのは非常に魅力的です。
Pro ChannelはEQやコンプ、リバーブといった各エフェクトが「モジュール」として収録されており、モジュールの組み合わせや接続順を変更しながら音作りが行えます。Pro Channelを使いこなして、コダワリの音作りに挑戦してください!
SONAR X2にはあらかじめ音作りに必要なエフェクトが揃っているので、あとは使いこなすだけ! そして本来は知識や経験が必要となる音作りも、実践的なプリセットを使うことで"誰もが今すぐ"使いこなすことができるのです。
収録されているプラグイン・エフェクトやPro Channelモジュールの詳細は、ローランドのホームページでチェックしてみてください。