定番のDAWソフト「Cakewalk SONAR X2」を使って音楽制作を始めるための基礎知識や音楽制作のヒントを解説していく本連載も今回で3回目。今回は実際にSONAR X2に楽器のフレーズを演奏させてみましょう。SONAR X2の「プラグイン・シンセサイザー」と「MIDI打ち込み」機能を使えば、演奏できない/持っていない楽器のサウンドも簡単に再現することができます。今回はプラグイン・シンセサイザーの設定方法を紹介します。解説動画もあわせて紹介しますので、動画を見ながらぜひチャレンジしてみてください。
プラグイン・シンセサイザーを使ってみよう
まずは、ギターやベース、ドラムなど曲作りに使いたい楽器を用意しましょう。
……とは言っても、必ずしも本物の楽器を用意する必要はありません。SONAR X2には、パソコンでさまざまな楽器の音を再現することができる、「プラグイン・シンセサイザー」が収録されています。これを使うことで、実際には持っていない楽器の音色も簡単にSONAR上で再現できるのです。
特にフラッグシップの「SONAR X2 PRODUCER」には、20種類ものプラグイン・シンセサイザーが収録されています。ピアノやギター、ベース、ストリングス、ドラムといった生楽器はもちろん、ダンス・ミュージックで使われるようなシンセサイザー・サウンドまで、なんと約4000種類もの楽器のサウンドが手に入るのです。中には入手困難なレアな楽器も含まれていますので、音色を聴いていくだけでもかなり楽しめます。
SONAR X2にプラグイン・シンセサイザーを設定するには、画面右側の「ブラウザ」から「Plugins」タブを選択し、「Instruments」の中から使いたいシンセサイザーをダブルクリックするだけ。色々なシンセサイザーの音を聞いてみましょう。
プラグイン・シンセサイザーの設定方法は動画をご覧ください。
楽器が弾けなくても大丈夫
音色があっても、それを演奏できなければ意味がありませんよね。でも安心してください。SONAR X2に「打ち込み」することで、自分では演奏できない楽器も再現することができます。
打ち込みとは、SONAR X2上に楽器の演奏フレーズを入力する作業のことで、ワープロで文字を書くようなものだとイメージしていただくとわかりやすいかもしれません。「このタイミングで、この音をこの位の長さで演奏してください」という情報を入力するのが打ち込みという作業です。また、このように打ち込まれたデータのことを「MIDIデータ」と呼びます。
次回は、「ピアノロール」や「ステップ・シーケンサー」、楽譜を使ったMIDIの入力方法を紹介します。お楽しみに。