夏休み。子どもたちにとってはワクワクが抑えきれない、待ちに待った時間だろう。今年は昨年に引き続いてのコロナ禍で、思うようには休みを満喫できないという事情はあるにせよ、それでも楽しみにしている子どもたちは多いはずだ。
ただその一方で、彼らを憂鬱な気持ちにさせるのが「夏休みの宿題」。これは当人だけでなく、一向に宿題に取り掛かる気配を見せない子どもたちをヤキモキしながら見守る親にとっても、頭の痛い問題に違いない。
そこで今回は、小学2年生以上の子どもを持つマイナビニュース女性会員112人に「夏休みの宿題について」を聞いてみた。
Q.お子さんはいつも夏休みの宿題をいつ頃までに終わらせていることが多いですか? (※絵日記や観察など毎日続ける宿題をのぞく)
1位「夏休みの折り返しまでには」(30.4%)
1位「夏休みが終わる1週間前くらいに」(30.4%)
3位「夏休み最終日」(17.9%)
4位「夏休みが始まって1週間以内」(16.1%)
5位「終わらないことが多い」(5.4%)
Q.お子さんがなかなか夏休みの宿題をやろうとせずに困った経験はありますか?
「はい」(75.9%)
「いいえ」(24.1%)
Q.お子さんがなかなか夏休みの宿題をやろうとしない時、どのように声がけや対処していますか?(自由回答)
■「罰則を設ける/ご褒美を用意する」
・「早く終わらせて、遊びに行こうと言ってます」(47歳/フードビジネス/専門サービス関連)
・「やり終わったら、遊んでいいよ」(37歳/その他/その他・専業主婦等)
・「『ゲーム禁止にするよ!』という」(41歳/その他/その他・専業主婦等)
・「宿題が終わってからおやつを出す」(32歳/その他/その他・専業主婦等)
・「宿題やらないと旅行へ行けないよ、という」(38歳/その他/事務・企画・経営関連)
・「本人にも言うが、ご褒美や、キャンプなどでつるしかない」(39歳/サービス/その他・専業主婦等)
・「家族旅行までに終わらせないと連れて行かないと言い、やらせる」(47歳/教育/販売・サービス関連)
・「『今日やる分の宿題が終わったら、外に遊びに行ってもいいよ』『いまからおやつを用意するから、それまでに宿題を終わらせてね』」(38歳/その他/その他・専業主婦等)
・「宿題を終わらせないと旅行に連れていかないと言ったり、ゲーム禁止令を出す」(41歳/サービス/事務・企画・経営関連)
■「計画を立てるように言う」
・「これやったら宿題しようね」(44歳/不動産/その他・専業主婦等)
・「時間のかかるものから、少しずつこなそう」(49歳/専門商社/事務・企画・経営関連)
・「計算して、計画的にやるように教える」(26歳/官公庁/その他・専業主婦等)
・「『◯日までに終わらせる』という計画を立てた」(51歳/その他/その他・専業主婦等)
・「計画的にやらないと困るよ、とはアドバイスしますが、なかなかやりません」(48歳/食品/営業関連)
・「始まる前に計画を立てるように話しかける。夏休み後半に、どのくらい進んでいるか確認する」(44歳/その他/その他・専業主婦等)
■「一緒に頑張ろうと言う」
・「一緒にやろうと声かけする」(46歳/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「『一緒にやろう!』と声をかけてました。一緒だと、宿題やってました」(46歳/その他/その他・専業主婦等)
・「一緒にがんばろう! 同じ宿題やってない友だちも引き合いに出して、競争させる!」(29歳/インターネット関連/IT関連技術職)
・「自由研究や調べ物の必要な課題を一緒にやろうと提案する」(50歳/その他/専門サービス関連)
・「自由研究とか面倒なのが残るので、内容を確認して一緒に何をやるか相談する」(39歳/ガラス・化学・石油/その他技術職)
■「強く言う/繰り返し言う」
・「やるまで声を掛け続ける」(50歳/その他/その他・専業主婦等)
・「大丈夫?と定期的に聞く」(51歳/その他/クリエイティブ関連)
・「遊びに行く前に今日の分を済ませるように言ったり、暑くて集中できなければ、リビングでやるように言ったりした」(52歳/)
・「ちょっとピリピリと怒ってしまいます……」(38歳/教育/専門サービス関連)
■「あとで楽になる(困る)と言う」
・「あとで楽になる」(47歳/その他/その他・専業主婦等)
・「後々、自分が困ることを散々言った」(45歳/その他/その他・専業主婦等)
・「まとめてやるのは、とても面倒だよと言います」(33歳/その他/販売・サービス関連)
・「後でバタバタしなくて済むように、早めに片付けておきなさい」(35歳/銀行/事務・企画・経営関連)
■「自分の体験を話す/去年の反省を促す」
・「去年も夏休み終了間際で大変だったんだから、今年はさっさと終わらせなさい」(30歳/建設・土木/事務・企画・経営関連)
・「今年こそは、ギリギリにならないように頑張ろうね!笑笑」(51歳/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「自分の体験談を話すと反面教師となります」(47歳/サービス/事務・企画・経営関連)
・「2学期楽しく始められないよ。お母さん子どもの頃、夏休みの宿題終わらせられなくて先生に怒られたり、とてもつらい思いをしてとても後悔したことがあるよ」(45歳/その他/その他・専業主婦等)
■「自主性に委ねる」
・「何も言わない」(45歳/その他/その他・専業主婦等)
・「お母さん手伝わないから、頑張ってやるのよー」(35歳/その他/その他・専業主婦等)
・「声掛けしない。言うだけしなくなり、言わないと自発で最終日にでも何とかやり終える」(42歳/百貨店/事務・企画・経営関連)
・「夏休みの最初の頃は特に声がけせず、本人の自主性に任せる。半ばになってきたらそろそろ声がけして、終わらせるように言う」(39歳/ソフトウェア・情報処理/事務・企画・経営関連)
■「その他」
・「宿題をみてあげる」(52歳/その他/事務・企画・経営関連)
・「先生に叱られるよと言う」(53歳/その他/その他・専業主婦等)
・「お母さんの字で書いちゃうわよ」(54歳/不動産/営業関連)
■総評
小学2年生以上の子どもがいるマイナビニュース女性会員を対象に、自分の子どもが通常、夏休みの宿題をいつ頃までに終わらせていることが多いかを調査したところ、1位は同率で「夏休みの折り返しまでには」と「夏休みが終わる1週間前くらいに」(各30.4%)となった。
両方を合わせると、6割以上の子どもたちが夏休みの宿題を「夏休みが終わる1週間前」を目処に終わらせていることになる。以下は、3位「夏休み最終日」(17.9%)、4位「夏休みが始まって1週間以内」(16.1%)と続いた。一方で、「終わらないことが多い」子どもも5.4%いた。
ここまではかなり堅実な印象を受ける「小学生の夏休みの宿題」事情だが、子どもがなかなか夏休みの宿題をやろうとせずに困った経験はどの程度あるのだろか。こちらでは「はい」が75.9%、「いいえ」は24.1%と、4分の三のママが「困った経験がある」と回答した。やはり今も昔も、なかなか宿題をやろうとしない子どもに手を焼くママたちは多いようだ。
それでは、子どもがなかなか夏休みの宿題をやろうとしない時、どのように声がけや対処をしているのだろうか。主なコメントとしては、「罰則を設ける/ご褒美を用意する」「計画を立てるように言う」「一緒に頑張ろうと言う」「強く言う/繰り返し言う」「自分の体験を話す/去年の反省を促す」「あとで楽になる(困る)と言う」「自主性に委ねる」などが寄せられた。全体的に、子どもの性格や置かれた状況をよく見ながら、対応を工夫している様子がうかがえる結果となっている。
中には、「『もうすぐ、学校始まるよ。学校行ったら毎日宿題とか授業で大変になっちゃうから、最後の何日かは全くやらなくて良い日、作ろうよぉ』とか、『学校始まったら毎日5時間とかあるし大変だから、夏休みは午前中の2時間だけやろうか。ママも、一緒にやってみようかな? どっちが、早く出来るかな?』など、競争の様にしてみたり、なるべく楽しいことが待ってる様に、やる気が出るように声かけをするようにしています」(46歳/その他/その他・専業主婦等)といったように、様々なアプローチで子どものやる気を引き出している回答もあり、思わず微笑んでしまった。
今回のアンケートでは、多くの子どもたちが夏休みの宿題を計画的にこなしながらも、その裏ではママたちのサポートや苦労があることがうかがえる。今年の夏休みこそは早々に宿題を終わらせ、親子ともどもレジャーを満喫してほしい。そんな感想をいただかせる結果となった
調査時期: 2021年7月21日
調査対象: 小学2年生以上の子どもがいるマイナビニュース女性会員
調査数: 112人
調査方法: インターネットログイン式アンケート
※写真と本文は関係ありません