静岡県のライバル県をランキングでご紹介します。静岡県といえば富士山、伊豆の温泉、うなぎの浜名湖、ダイビングのメッカの御前崎など、人気の観光地に恵まれた静岡県。

「かつお」や「まぐろ」など日本有数の水揚げ量を誇る焼津港があり、桜エビや金目鯛の名産地でもあります。そんな静岡県にライバルがいるとすれば、どの都道府県でしょうか。アンケート調査を行い、ランキングにまとめました。

静岡県にライバル県はあると思う?

  • 静岡県のライバルはどこ?

    静岡県のライバルといえば?

静岡県のライバルになる都道府県があると思うかどうかを聞いたところ、回答は以下のようになりました。

ある…67.7%
ない…32.3%

静岡県のライバル県ランキング

どの都道府県が静岡県のライバルと思われているのでしょうか。上の質問で「ある」と答えた方に聞き、票の多かった都道府県をランキングにしてご紹介します。

1位 山梨県(45.7%)
2位 愛知県(12.4%)
3位 神奈川県(8.6%)
4位 埼玉県(2.9%)
4位 京都府(2.9%)
6位 北海道(2.4%)
7位 東京都(1.9%)
7位 長野県(1.9%)
7位 三重県(1.9%)

ここからは、ランクインした都道府県の概要と、アンケートに寄せられた「ライバルだと思う理由」をご紹介します。

1位 山梨県(45.7%)

  • 山梨県が静岡県のライバル

    山梨県

静岡県のライバル県ランキング、1位は「山梨県」でした。4割以上の票を集め、2位以下に大差をつけるかたちとなりました。

静岡県のライバルに選ばれた理由は、やはり富士山を共有していることにあるようです。富士山に4つある登山ルートのうち、「吉田ルート」の登山口が山梨県側に。また、山梨県からは左右対称の美しい富士山が見られるほか、ふもとに点在する富士五湖のなかには「ダイヤモンド富士」が見られる湖もあります。

そして、山梨県は県土の約8割が森林という自然豊かな場所。盆地特有の気候を生かした果物栽培が盛んで、特に桃とぶどうの生産量は日本一を誇ります。ワイナリーの数も日本一で、家族や友人と果物狩りが楽しめる観光農園も豊富にあります。

ライバルだと思う理由

「富士山をどちらから見るのがきれいか、を競っている気がする」(66歳男性)
「個人的には山梨県側の『裏富士』の姿が好きだから。そして、山梨県と静岡県には武田信玄と今川義元の歴史があるから」(69歳男性)
「どちらもかろうじて東京への通勤圏内で、さらに富士山をめぐって競合しているように思えるので」(64歳男性)
「富士急ハイランドなど、山梨県のほうが観光地が多い印象なので」(66歳男性)

2位 愛知県(12.4%)

2位は「愛知県」でした。東京都、神奈川県、大阪府に次いで人口が4番目に多い愛知県。製造品出荷額等では全国1位をキープしている工業県です。その代表的なものが、自動車。トヨタ自動車の本社のある豊田市一帯は、自動車工場や部品製造メーカーが集中し、企業城下町となっています。

一方で、愛知県は産出額が全国8位の農業県でもあります。キャベツやトマト、ブロッコリーなどが栽培されており、果物栽培も盛ん。また、バラや菊の産出額は2位以下を大きく引き離して日本一を誇ります。愛知県のグルメでは八丁味噌が有名で、味噌煮込みうどんや味噌おでんなどで楽しむことができます。

ライバルだと思う理由

「静岡県と隣接しているし、どちらも工業が盛んだから」(56歳男性)
「戦国時代に舞台となった場所であり、徳川家康ゆかりの地でもあるので」(54歳男性)
「浜松市のホンダ、豊田市のトヨタ。ほかにも農業や漁業などで似ている点があるから」(74歳男性)
「隣り合う県だし、関東にも関西にも近くて気候も似ているのでなにかと比較されるのでは」(53歳男性)

3位 神奈川県(8.6%)

3位は「神奈川県」でした。静岡県の東隣りに位置する神奈川県。面積は全国で5番目に小さいですが、人口は東京都に次いで2位の多さ。東端には東京都との県境である多摩川が流れて東京湾に注ぎ込み、西側には箱根の山々や丹沢山地、南には相模湾と、自然に恵まれた地形をしています。

川崎や横浜などの工業地帯を抱える一方、人気の観光地も充実。みなとみらいの湾岸エリアや横浜中華街、歴史を感じられる鎌倉や小田原、日本有数の温泉地である箱根など、国内外から多くの観光客が訪れています。神奈川グルメはよこすか海軍カレー、かまぼこなどが代表的。

ライバルだと思う理由

「富士山に近い、都会に近いなど、比較できる項目が多いので」(37歳男性)
「有名なビーチや温泉があるから」(53歳女性)
「どちらの県もサッカーが強いというイメージがあるから」(49歳男性)
「海に面していて、都心へのアクセスがしやすいところが似ているから」(52歳女性)

4位 埼玉県(2.9%)

4位は「埼玉県」でした。東京のベッドタウンとして、全国5位の人口を抱える埼玉県。東京の近郊産地としての役割りも担っており、ねぎや里芋、ほうれん草の産出額は全国1位。なかでも深谷市のねぎ、川越市のさつまいも、狭山市の茶などが有名です。

静岡県と同様にプロサッカーチームをもっており、「浦和レッズ」は熱狂的なファンがいることで知られています。本拠地の埼玉スタジアムはアジア最大級、日本最大のサッカー専用スタジアム。観光地では江戸の街並みが残る川越、芝桜が美しい羊山公園、自然豊かな長瀞などが人気です。

ライバルだと思う理由

「静岡県とともにお茶の名産地だから」(48歳男性)
「サッカーを強化している県だから」(65歳男性)

4位 京都府(2.9%)

4位には「京都府」も入りました。794年に平安京がおかれてから明治期に入るまで1000年以上にわたり、都として栄えていた京都。天皇のお膝元として全国から職人が集まり、西陣織や京友禅、清水焼などに代表される伝統文化が発展。加茂なす、万願寺とうがらし、聖護院かぶらなどの京野菜、宇治茶なども有名です。

京都御所などの歴史的建造物が多く、清水寺や平等院、二条城など17の建物は「古都京都の文化財」として世界遺産に登録されています。日本を代表する観光都市であるほか、京都では先端技術を用いたモノづくりも盛ん。任天堂や京セラなどの世界的な企業が創業したのも京都です。

ライバルだと思う理由

「静岡県も京都もお茶の名産地であるから」(64歳男性)

6位 北海道(2.4%)

静岡県のライバル県ランキング、6位は「北海道」でした。言うまでもなく全国一の広さを誇る北海道。東日本最大の歓楽街・すすきのがあるほか、温泉、パッチワークのように広がる田畑、湖、湿原など、大自然が壮大なスケールで広がっており、「都道府県魅力度ランキング」では常に1位をキープしています。

北海道といえば新鮮な海の幸が楽しめることでも有名で、太平洋、日本海、オホーツク海から、たら、かに、にしん、ほっけ、鮭などが豊かに水揚げされます。広大な土地と冷涼な気候は酪農業にも適しており、北海道東部の根釧地区は乳製品の名産地です。

ライバルだと思う理由

「静岡県に限らず、どの都道府県にとっても北海道はライバルになるくらい魅力的だと思うので」(28歳男性)

7位 東京都(1.9%)

7位は「東京都」でした。面積は香川県、大阪府に次いで全国で3番目に小さいですが、全人口の10%を超える約1400万人が暮らしています。1603年、徳川家康が江戸幕府を開いたことから、本格的な発展がスタート。現在は日本のみならず世界経済、政治、カルチャーの中心となり、2023年には過去最高の約2000万人の外国人観光客が訪れました。

東京都は大きく3つの地域に分けられます。企業や商業施設が建ち並ぶ23の特別区、都心からアクセスがよく適度な自然に触れられる多摩地区、世界自然遺産に登録さた小笠原諸島を含む島しょ地域。小さいながらも多様性に富んでいます。

7位 長野県(1.9%)

7位は「長野県」でした。静岡県とは、北西部の赤石山脈を挟んで接している長野県。海のない内陸の県で、北から飛騨山脈、木曽山脈と連なり、赤石山脈を含む3つの山脈は日本アルプスまたは「日本の屋根」とも例えられています。軽井沢や上高地といった高原リゾートも人気です。

冷涼な気候を生かした農業も行われており、レタスやキャベツなどの高原野菜の名産地。東京や大阪などの都市に向けて出荷されています。長野県は「信州」とも呼ばれ、信州そばや信州みそなどの魅力的なグルメも充実。りんご、栗の主要な産地ともなっています。

ライバルだと思う理由

「静岡県は海が素晴らしく、長野県は山の自然が素晴らしいので」(77歳男性)
「静岡在住だが、長野県は近いのでいつか旅行してみたい」(40歳男性)

7位 三重県(1.9%)

7位は「三重県」でした。紀伊半島の東側に位置し、伊勢湾や太平洋に面した長い海岸線をもつ三重県。伊勢海老やかき、あわび、うになどの産地であり、特に貝や海藻をとる海女漁は現在も行われています。志摩半島の英虞湾(あごわん)では真珠の養殖が盛んです。

三重県といえば、伊勢神宮を思い浮かべる方も多いはず。皇室の祖先神がまつられる神社で、江戸時代にはお伊勢参りが流行しました。伊勢神宮と東紀州エリアの熊野を結ぶ「伊勢路」を含み、いくつかの参詣道は「熊野古道」と呼ばれ、「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界遺産に登録されています。

ライバルだと思う理由

「静岡県も三重県も、暖かくて海の幸に恵まれているから」(70歳男性)
「静岡県はお茶で有名、そしてお茶に合うお菓子といえば伊勢の赤福」(41歳男性)
「海の幸が美味しく、リゾート地としても魅力的だから」(62歳男性)

静岡県のライバル県は、富士山、車、お茶などがキーワードに

静岡県のライバル県ランキングをご紹介しました。1位「山梨県」、2位「愛知県」、3位「神奈川県」という結果になりました。あなたのイメージと比べていかがでしょうか。

静岡県といえば富士山をイメージする方も多く、その富士山を共有する山梨県は全体の5割近い票で1位に。静岡県浜松市は自動車とバイクのメーカー・ホンダの創業の地とあり、トヨタを抱える愛知県が2位となりました。

富士山、自動車、そしてお茶も静岡県を代表する名産品です。ランキングでは狭山茶の埼玉県、宇治茶の京都府もランクイン。そのほか、ライバル県ランキングの常連である北海道が今回も入りました。

ライバルはどこだろうと考えるのは、その土地の特徴について改めて見直すことにつながりそう。あなたも自身の出身地や現在暮らしている都道府県について、ライバルがどこなのか考えてみませんか。

調査時期: 2024年10月22日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男女合計310人(男性: 221人、女性: 89人)
調査方法: インターネットログイン式アンケート