年次有給休暇とは、労働基準法で定められた労働者の権利であり、どれだけ多忙なエンジニアであっても、寝る間を惜しむプログラマーであっても有給休暇が発生する条件は変わりません。ちなみに法律で定められた有給休暇とは、雇用主は労働者を雇い入れた日から起算して6ヶ月間に8割以上の出勤した者に対し、10労働日の有給休暇を与えなければならないとされています。しかし、その消化率においては、エンジニアは決して高いとはいえないようです。
考えられる理由としては、チームで一つのプロジェクトに取りくんでいることにあります。休暇を予定していたが、思いがけずメンバーの作業が遅れてしまい、有給休暇を取ったにもかかわらず、こっそり出勤したというケースもあるようです。また、客先常駐の場合、有給休暇を取得したら仕事が暇だと思われてしまうのでは、と懸念する人もいるとか。厚労省の方針により、有給休暇の取得促進について職場環境が整備されるなか、あとは個々の取得意識向上にかかっているのではないでしょうか。