ポイント
夏のよそ行きといえば、サマーアウターを羽織る着こなし。ジャケット感覚で薄手のシャツやカーディガンを羽織る方も多いのでは。なかでもバッグに畳めるサマーカーディガンは、温度調整しやすく便利ですよね。
正解ポイント
・サマーアウターに響かないTシャツを選ぼう
・体形にあう首型のTシャツを選ぼう
どのサマーアウターを選ぶにせよ、インナーのTシャツ次第で「コーディネートの完成度が変わってしまう」ことは見逃せません。どんなに素敵なサマーアウターでも、インナーのTシャツに違和感が生じれば、安っぽい印象になってしまうから。
「渋いおじさんに仕上がるサマーアウターの着こなし」に必要なインナーTシャツとは? 『男の服選びがわかる本』(池田書店)の著者がその最適解を解説します。
サマーアウターのフォルムを意識してTシャツを選ぼう
Tシャツの正解は着こなしで左右されます。Tシャツ一枚のコーディネートならば、もはや定番のオーバーサイズが好ましいでしょう。
ところがサマーアウターのインナーTシャツの場合、このルールが通用しません。サマーアウターのボリュームを考慮する必要があるからです。
例えばジャストシルエットのサマーカーディガンに、オーバーサイズのTシャツを合わせることを想像してみてください。
これではカーディガンのアームホールにTシャツの袖が詰まってしまい、シワが寄ってしまいますよね。暑くてTシャツ一枚になったとき、だらしない印象になりかねないのです。
一方、オーバーサイズのシャツアウターもインナーTシャツの影響を受けます。
例を出すと、ジャストシルエットのTシャツ合わせでは、シャツアウターのボリュームが出づらく、貧相に見えかねません。というのもシャツアウターのボリュームについては、生地感の張りが関係しているから。
つまりインナーがピタッとしていては、オーバーサイズのサマーアウターなのに、体のラインを拾ってしまうという状況です。
これではきれいなフォルムではなく、単純にサイズが合っていないサマーアウターを羽織っている印象になりかねません。
サマーアウターのフォルムを意識したインナーTシャツを選びましょう。
体形にあう首型を選ぼう
Tシャツの首型といえば、Vネックもしくはクルーネックが主流です。最近まではクルーネックばかり注目されていましたが、昨年あたりから徐々にVネックも増えてきました。
とはいえTシャツの首型は、体形・骨格によって、印象がガラッと変わるもの。だからこそトレンドを追うのではなく、似合うものを選んでください。
判断基準のひとつとして、首のガッシリ感について説明します。短くガッシリした首の方は、Vネックを選びましょう。またスラっとした首の方はクルーネックがおすすめ。
サマーアウターを格上げするには、インナーTシャツのバランスが意外に重要です。これが逆を選ぶと違和感につながり、全身を安っぽく見せる原因になりかねません。
ジャストシルエット一辺倒の時代ではないからこそ、気を付けたいところですね。