重点的に首を温めてくれるマフラーは真冬の必須アイテム。特にウールコートを羽織るコーディネートでは、マフラーの有無で、体感温度が劇的に変わります。そして何より、真冬のコーディネートを差別化するうえで役立つ冬小物です。

そんな便利なマフラーですが、バリエーションの多さから、選ぶべき正解に迷うもの。というのも「選び方」や「巻き方」次第で、子どもっぽく見えるケースもあるからです。

正解ポイント
・「ストール風」マフラーを選ぼう
・「ミラノ巻き」を実践しよう

渋いおじさんに仕上がる「マフラーの最適解」を、『男の服選びがわかる本』(池田書店)の著者が解説します。

ボリューム感あるストール風マフラーを選ぼう

マフラーは、主に3系統に分かれます。それぞれウールマフラー・ニットマフラー・ストールマフラーと呼ばれるものですが、印象は別物です。なかでも大人の休日服を、エレガントに見せるには、ストールマフラーが圧倒的におすすめ。

定番ともいえるフェルト生地のようなウールマフラーに比べ、ストールのように柔らかな質感が特徴。そして、春夏のストールと異なるポイントは素材にあります。

ウール・カシミアといった秋冬素材が中心で、ストール風であっても首を温めるには十分なのです。

このときボリュームがあるストールマフラーを選んでみてください。ストールマフラーの場合、ボリューム感はリッチな印象に通じるからです。

特にチェスターコートやトレンチコートといった開襟デザインのアウターとは相性抜群!

ではストールマフラーの質感に合う巻き方を紹介します。

  • ミラノ巻きした柔らかなストールマフラー

    ミラノ巻きした柔らかなストールマフラー

簡単に再現できる! ミラノ巻きの4STEP

イタリアの都市名をネーミングとした「ミラノ巻き」は、その複雑な結び目が特徴。マフラーの先端は、コートの中にしまっても良いですし、先端を出すことでアクティブな印象を与えることも可能です。

(1)まずは首の後ろにマフラーを垂らします。このとき、真ん中ではなく、3分の1と3分の2になる位置を支点に据えます。

(2)長い方をグルっと一重巻きにします。

(3)片側を軽く持ち上げ、小さい輪っかをつくります。

(4)小さい輪っかに、反対側の先端を通して完成です。

ミラノ巻きは、柔らかなストールマフラーの質感に合うもの。フェルトのようなウールマフラーでは、結び目に変なシワが寄ってしまうため、おすすめしません。

大事なのはマフラーの質感と巻き方をセットで考えること。その結果、おしゃれなマフラースタイルが完成するのだと覚えておいてください。