正解ポイント
・仕事着に見えない「紺」を選ぼう
・「ザラっと」した生地感を選ぼう

シーンを選ばない大人カジュアルといえばジャケットの着こなしですが、選び方ひとつで、途端におじさんっぽく見えてしまうもの。手元にある休日ジャケットは「50歳を過ぎたあなたの印象」を引き立ててくれるのでしょうか。

サイズ感や色合いを意識される方は多いですが、ジャケットの質感について見逃している方も多いようです。これでは「ジャケットの正解にたどり着いた」とは言えません。

渋いおじさんと呼ばれるためのジャケットの最適解を、『男の服選びがわかる本』(池田書店)の著者が解説します。

迷ったら「紺」を選ぼう

仕事着っぽく見えることを避けるため、黒・紺・グレーを避けて、ベージュ系やチェック柄にチャレンジする方も多いであろう休日用のジャケット。年齢特有の白髪にマッチするケースもありますが、同じ白髪でも老け込んで見えてしまうことも。

いわゆるパーソナルカラーと呼ばれる診断結果で「自分に似合う色」は変わりますが、それでも今回お伝えしたいのは、「迷ったら紺ジャケットがおすすめ」という正解です。

  • 「紺ジャケット」を選ぶ

特にあなたが、ベージュ系やチェック柄に違和感がある場合、紺ジャケットを試着してみてください。彩りが含まれる有彩色の紺ジャケットは、ダークカラーのなかでも「エレガント見え」しやすいからです。実は紺には無数のバリエーションがあります。

青みが強いライトネイビーからスモーキーなグレイッシュネイビーまでさまざま。これらの紺色ならば、仕事着っぽく見えづらいもの。仕事着っぽく見えない紺ジャケットを試着してみましょう。

「ザラっと」した質感を選ぼう

ジャケットの素材については多種多様ですが、50男にはウール地のものをおすすめしています。スーツジャケットにも使われるウール地はドレス感があるため、加齢により弛んできた顔の印象もシャープに見せやすいのです。

ただウール地でもスーツジャケットと代わり映えしないタイプがあることも事実。そこでジャケットの質感を意識してください。

  • 質感を変えると仕事着に見えない

スーツジャケットはツルっとした質感が多いので、同じウール地でも「ザラっとした質感のジャケット」ならカジュアルに見え、仕事着の印象を相手に与えません。また見落としがちですが、サマーウールがあるように必ずしも「ウール=冬の素材」ではないのです。

大人のよそ行きとして、仕事着に見せない紺ジャケットを選びましょう。渋いおじさんになる正解は「紺の色味を検討すること」と「ザラっとした質感」なのです。