株式投資を始める際、まとまった資金が必要になりますので、初期投資の金額設定で悩まれる方もいるでしょう。株主優待は一般的に、NISAと違って100円から始められる少額投資ではありませんので、投資額としてある程度の資金を準備しなければなりません。そこで今回は、初心者の方が始めやすい、お得で安い株主優待をご紹介していきます。
5万円以下で購入することができる株主優待
株主優待に必要な株数は100株以上です。株価が高ければその分株主優待に必要な資金も高額になりますので、株価が安いものを選択します。しかし、安いからと言っても、自分が魅力を感じない株主優待では意味がありませんので、優待商品やサービスなどを確認しながら慎重に選んでいきましょう。
シダックス(4837)
以前はカラオケボックスを運営していましたが、現在は外食・給食などの事業に専念し、その後、業績は上向きです 優待内容は自社グループ会社製品の中伊豆ワイナリーから必要株数相当の商品です。権利確定日は3月。
最低投資額:26,900円(2020年5月7日現在)
RIZAPグループ(2928)
減量ジムやゴルフレッスンの『ライザップ』、美容・健康通販を展開しています。優待内容は自社グループ商品と交換できるポイントの贈呈です。権利確定日は3月。
最低投資額:11,600円(2020年5月7日時点)
丸善CHIホールディングス(3159)
昨年に創立150周年を迎えた丸善は、丸善・ジュンク堂書店などの大型書店を全国に展開し、店舗・ネット販売共に売り上げを伸ばしています。優待内容は全国の丸善・ジュンク堂書店の店舗で利用できる商品券です。権利確定日は7月。
最低投資額:37,700円(2020年5月7日時点)
コジマ(7513)
家電量販店大手として、ビックカメラの傘下に入ってからは、「コジマ×ビックカメラ」の看板を掲げた店舗を増やしています。優待内容は全店舗、ビックカメラ、ソフマップ等で利用できる優待券です。権利確定日は8月。
最低投資額:40,100円(2020年5月7日時点)
ヤマダ電機 (9831)
ご存じ、家電製品量販店大手です。大塚家具を子会社化するなど多角経営推進しています。優待内容はお買い物優待券の贈呈です。権利確定日は3月・9月
最低投資額:49,300円(2020年5月7日時点)
株主優待で少額投資できる企業は安全なのか?
株主優待を受け取るためには、基本的に最低100株が必要になります。 以前は、株式投資の売買単位を1単元として各銘柄ごとに単元数を決めていましたが、2018年10月に1単元を100株ということで売買基準が統一されました。これまで1,000株でしか買えなかったような株主優待は最低必要株数が100株に変更されたことで、個人投資家が株式を購入しやすくなりました。また最低投資金額が株価×100という算式になりましたので、購入金額もわかりやすくなったと思います。
100株以上が売買取引の対象ですが、「単元未満株」(ミニ株)と呼ばれる株式投資も扱っている証券会社があります。通常、株主優待は上記のとおり100株以上必要ですが、企業によっては単元株数未満も対象となる株主優待がありますので、企業HPで必要株式数も確認してみてください。また購入の際は、業績の見通しや株価収益率等も必ずチェックしておきましょう。