今やカタログギフトは様々な用途で利用されていますが、株主優待の贈答品もカタログギフトから選ぶこともあります。カタログギフトは自分の好きな商品を選べる楽しさがありますので、株主優待の中でも人気があります。今回はカタログギフトの魅力とともに、カタログギフトを株主優待としている企業も紹介していきましょう。
優待品のカタログギフトの魅力とは?
カタログギフトの魅力は多数の商品の中から、自分で欲しいものを選択できることにあります。企業が用意した優待品にあまり魅力を感じない場合でも、カタログギフトなら自分が利用できるサービス・商品を選ぶことができますので、優待目的以外の方も楽しめるようになっています。
カタログギフト優待の選択ポイント
しかし、優待品としてのカタログギフトは、自社製品の優待とは違い、企業にとってはコストとなります。業績が思わしくない場合は、コスト面で負担になっている株主優待を廃止せざるをえないこともあります。一方、下記の企業のような廃止理由もあります。
クラウド型コールセンターのパイオニア「コラボス(3908)」は、1月末にカタログギフトの株主優待制度の廃止を発表しました。会社の廃止理由は「当社は(中略)『3000円相当のグルメカタログギフト』を贈呈する、株主優待制度を年1回実施してまいりました。その結果、多くの株主様に反響を頂きました。一方、想定以上の株主様に保有いただくこととなり、株主の皆様への公平な利益還元のあり方という観点から、慎重に検討を重ねました結果、株主優待制度は廃止することといたしました」
業績はそれほど悪化していませんでしたが、カタログギフトであった株主優待制度を廃止し、その結果、発表当日は株価14%以上も下落したため、株主優待のあり方を考えさせられる事象でした。
ただ、株主優待制度を導入しているすべての企業が、皆さんの日常生活の中で利用できるサービスや商品を提供しているとは限りません。優待品と企業の関係性がなくても問題ない場合もありますので、きちんとIR情報や株主優待制度に関する情報を企業HPでチェックしておくことが大事でしょう。
おすすめのカタログギフトがある株主優待銘柄
KDDI(9433)
総合通信大手として携帯・光回線を展開し、最近は物販などライフデザイン事業へ進出しています。公式運営サイト(全国47都道府県のグルメ品)より自由に商品が選べるのが素敵です。
権利確定月:3月
テイ・エス テック(7313)
自動車のシート部品メーカーです。二輪車用も手掛け、ホンダグループへの高いシェアを獲得しています。またシート製造の技術を活かし、医療用チェアなど、異業種分野へも事業を拡大しています。優待内容の商品は企業HPでチェックできるので安心です(※6月下旬にパンフレットも送付)。
権利確定月:3月
東急不動産ホールディングス(3289)
東急ハンズを運営し、渋谷の再開発で絶好調の総合不動産大手としてビル賃貸が利益の柱となっています。そのほか、リゾートやレジャー施設・シニア住宅など、幅広い事業を展開しています。事前にカタログ内容を案内してくれます。優待の幅が広いのも特徴です。
※平日は一組4名様まで、土日祝日は1名様
沖縄セルラー電話(9436)
KDDI傘下の総合通信会社です。沖縄県では携帯シェア5割と圧倒的で、最近はいちご工場などを展開しています。KDDIと同じ優待を使えます。
権利確定月:3月
Cominix(3173)
切削工具や耐摩工具の専門商社です。自動車部品加工メーカー向けが多く、あまり日常生活では知ることがない会社かもしれません。世界各国の珍しい特産品を選ぶことができます。
権利確定月:3月