「既成概念を壊すのが俺の仕事」(佐藤ポン語録より)
「出版社や編集部の指示に従う」、「原稿の締切を守る」、「事実に基づき記事を書く」、「原稿で正しい日本語を使う」、「汗水垂らして働く」。これらのくだらなく古い価値観を壊し、プロのフォトグラファーに負けないくらいにストックフォトで収入を得ている私の戦いが続いている。
今回は、これまで山積されてきた様々なテーマをまたも自由気ままに放置しつつ、新たなことに挑戦したい。そう、ノープランこそが、私のプランなのだ。今回は、私の日課で、大きな収入源ともなっている秋葉原の写真を、どうにかしてiStockphotoでも販売したいと思い、ある方法を試してみる。
iStockphotoで販売・購入できる素材は、写真とイラスト、ビデオ、オーディオの他に、「エディトリアル」と呼ばれるモノも用意されている。エディトリアルとは雑誌や新聞の「編集」のことで、ここにエントリされている素材は雑誌や新聞、ニュースを扱ったblog記事などで、報道目的にのみ使用可能な素材だ。通常、ストックフォトの素材は広告で使われることが多いのだが、iStockphotoのエディトリアル素材は広告では使用禁止となっているため、特殊用途といえる。
「楽するためだったら、死ぬ気で何でもやるぜ」(佐藤ポン語録より)
では、なぜエディトリアルの素材は広告で使用禁止なのか? 理由は簡単。商標やロゴ、人物の顔などが写っているからだ。一般的に、ストックフォト素材の写真では社名やロゴは「Photoshop」などでキレイに消去しなければならず、人物が写っている場合は本人の許可が必要だ。また、写真に不必要な部分はトリミングでカットしてから登録しなければ、審査を通過しない。
しかしエディトリアルの素材においては、それらの作業が必要がない。というか、iStockphotoのエディトリアル素材では過度なレタッチとトリミングは禁止されている。報道で使用する素材がレタッチされていては、正しくニュースを伝える素材にならなくなってしまうからだ。そのため、エディトリアルに登録する写真はゴミ取りや色調補正など、必要最低限のレタッチしか認められていない。
これは、私にとって盲点だった。これまで、写真に手間をかけて販売することばかり考えていたので苦労が多かったが、エディトリアルなら、もっと楽して儲けることができるかもしれない。次回、この脱法的な手法を試して、さらに売上を伸ばしていきたいと思う。
そうそう、ここでこれまでに私がストックフォトサイトで得た金額を今回から記載したい。あくまでも、売上でなく、私のスイス銀行の講座に振り込まれた金額だ。iStockhotoが51ドル(約4,052円)、PIXTAが451ポイント(4万5100円)、fotoliaが38ポイント(約5,700円)となっている。次号、この金額はさらに増えていくだろう。