「俺を四字熟語で表現すると連戦連勝」(佐藤ポン語録より)
iStockphotoに新たな写真を登録するべく奮闘する私。2枚目となる写真は、観光バスが並んでいるというシュールな構図で勝負。ストックフォト業界では「観光」や「旅行」を題材にした写真は売れるらしいので、わざわざ都内の観光地まで出かけて、バスの駐車場でカメラを構えた。現地は目をキラキラさせた観光客でごった返していたが、私だけは猛禽類のような鋭い目つきで観光バスにレンズを向けた。今回の被写体はバス会社のロゴや車種がわかる部分は撮影できないため、バスの先頭部分だけをフレームに入れてシャッターを切る。何枚か撮影したら観光もせずに事務所に戻り、さっそくレタッチを開始した。
レタッチ時に注意したのは、ノイズと色かぶりである。1枚目の竹林はなかなか審査に通らなかったので、この観光バスの写真は気合を入れて取り組んだ。幸い撮影日は晴天だったため、ノイズはほとんど見られなかった。気になる部分だけをレタッチし、後はバスが特定されてしまいそうな文字を消去して審査に提出。
審査に提出し1週間待つと、iStockphotoから返事が返って来た。なんと一発OK! 私の撮影/レタッチ技術は、すでに常勝レベルであること証明された。これまでに、審査不通過の日々はなんだったのだろう。
「普通に生きてるだけなのに、俺は最先端」(佐藤ポン語録より)
iStockphotoも認めた私の観光バス写真だが、PIXTAとfotoliaでは審査に落ちた。落選の理由は「ストックフォトとしてニーズがないから」というものだ。最近ではほとんど落とされなかった2社に落選し、最難関のはずのiStockphotoは通ってしまった。拍子抜けである。
私は、以前iStockphotoのセミナーで聴いた話を思い出した。それは、「iStockphotoは写真の構図や被写体はそれほど重要視しておらず、画像データとして正しいかどうかをチェックしている」という内容だった。iStockphotoの顧客は全世界なので、日本人が変な構図だと思った写真でも、それを必要とする顧客はどこかの国にはいるかもしれない。そういう理由で画像のデータさえしっかりしていれば、審査を通過するようだ。今後は、キレイな写真を撮るだけでなく、他のサイトでは売ってもらえないようなアバンギャルドな写真も撮って販売してみたい。
次回は室内での撮影「物撮り」写真でiStockphotoにチャレンジして、さらにラインアップを充実させる予定だ。