「もう酔えないほど、勝利の美酒を飲み過ぎた」(佐藤ポン語録より)

iStockphotoの審査を見事に「竹林」の写真で通過した私。完全な勝利を手に入れた私に対し、普段は無愛想なマイナビニュース担当編集者も「とにかくおめでとうございます。今後もこの調子で頑張っていきましょう。いつの日か締切も守りましょう」と、珍しく素直な賛辞メールを送ってきた。こいつ(担当編集者)に対しても、完全勝利である。

審査通過の翌日、狂気乱舞状態から醒めないままアクセス数をチェックすると、10件程度だった。少ない……。いや、国内のストックフォトサービスから考えれば圧倒的な数字だが、期待していたよりは少なかった。そこで、試しに「竹林」を意味する「bamboo」で検索をしてみた。すると、2万以上の作品がヒットした。どういうわけだ。私は、欧米には原生していない植物である竹で勝負に出たつもりだったのだが、意外と竹は世界中に生えているのだろうか。みんな、竹の子やメンマを食べまくっているのだろうか。さすが世界規模のストックフォトサービスiStockphoto。私の得意とする隙間狙い、もといレア素材アップ作戦だけで勝負するのは、難しいのだろうか。

「俺が凡人より少ないのは、暇な時間だけ」(佐藤ポン語録より)

「どれどれ……、みんなどのような竹を撮影しているのか?」と調べてみると、私の作品に勝るとも劣らないクオリティの竹写真が大量にアップされている。例えば「Nikada」というフォトグラファーの作品は、5,000以上のアクセス数で、80回も購入されている。竹林の向こうから太陽が日が射しているなんとも幻想的な写真だ。私もこのような写真が撮りたかったのだが、撮影時の太陽は真上だった。おそらくNikada氏は、太陽がこの位置にくるまで待ち続けたのだろう。私も彼くらい暇だったら、同様の結果を出せたはずだ。

私が検索した時点で、「banboo」の素材は2万2,022件もヒットした。この中で、ベストセラーとなるにはかなりのインパクトが必要

検索の並び替えを「Best Match」にすると、トップに表示されるのがNikada氏の作品。私の竹林の写真と甲乙つけがたいほど、美しい作品である

さて、次は何を撮影して申請しようか。このようにただ撮るのではなく、狙って撮らないとストックフォトの世界では勝利できないと、後輩のために記しておこう。次回、さらに私は攻め続ける。私だけのの被写体を探す旅(主に山手線圏内)に出る予定だ。