「マヤ暦によると、2012年の諸問題は俺が解決するらしい」(佐藤ポン語録より)
iStockphotoの3DCGクリエイターとして世界的にも知名度を上げている私だが、「写真はまだ1枚も審査に通っていない」という事実はこれまでの記事で報告しているとおり。いくら提出しても審査に通らないので、佐藤ポンの活躍を阻止しようと、なんらかの組織が妨害工作をしているのは明らかだ。昔から私は売られた喧嘩は買うというのがポリシー。2012年は意地でも審査を通過して、ストックフォト長者になってみせる。
さて、前回提出した写真の審査結果が、約一週間後に届いた。これまで学んだすべてのテクニックを使って撮影とレタッチをした作品なので、今度こそは通っていると思う。さっそくメールを開封してみた。
結果はまたしても落選。私は予想以上に大きな敵と戦っているようだ。形だけうなだれつつ、落選の理由について読んでみる。メールには以下のようなことが書いてあった。
●撮影時、ISOは低くせよ
●データを100%に拡大してチェックせよ
●RAWで撮影せよ
●JPEGに保存するときは最高クオリティーにせよ
何かかがおかしい。ここに書かれたルールはすべて守っている。私の写真の何がいけないのだろうか。もしかして、売れ線のエコを狙い提出した「ソーラーパネル」の写真が、すでに飽和状態となっていて、審査が厳しいのかもしれない。これは他社のストックフォトサービスでも同じこと。こうなったら、初心に立ち返り私にしか撮影できない作品で勝負するのが得策だろう。またしても被写体問題で悩む日々が始まった。
「女は俺を求め、世界は俺の才能を求める」(佐藤ポン語録より)
今回、私にしては珍しく久々の敗戦となったが、そんな暗い空気を一気に吹き飛ばしてくれることがあった。なんと、iStockphotoで3DCGの作品が売れたのだ! PIXTAのときは1枚目が売れるまでかなり時間がかかったが、iStockphotoでは1カ月も待たずに売れた。
やはり私の作品は小さな日本国内だけではなく、世界で販売されるべきレベルだということが証明された。そして、売れた作品を調べてみると、3種類の異なった3DCGが1枚ずつ売れている。これはうれしい。しかし、どれも小さいサイズが売れたらしく、合計金額は約2ドルだった。長者への道は、まだスタートしたばかりである。