「次は宇宙デビュー。宇宙人にも作品を売りたいね」(佐藤ポン語録より)

ついに世界デビューを成し遂げた私。販売開始された1枚目のCGの確認を終えたので、ほかの2枚の作品もチェックしてみようと思い、iStockphotoからのメールを開封してみる。メールのフォーマットが1通目とは異なっており、かなりの長文で書かれている。

私の作品があまりにも素敵過ぎるので、何らかの賛辞の言葉が記載されていると確信したのだが、結果はまったく反対。訳してみると、「販売できなくて残念です」と書かれているではないか。iStockphotoへ登録するための審査では「いいよ! 最高!」と言われた作品が、販売審査では「惜しい! 残念!」という答え。謎は深まるばかりだ。

メールでは、私の作品の良くない点について、いくつか指摘されていた。それと同時に、iStockphotoのWebサイトの参考記事(テクニックに関する解説)のアドレスも記載されており、なかなか親切だ。私の場合は「ポリゴンの輪郭にギザギザが見えてしまうところがよくない」との指摘を受けた。才能豊かな私だが、まだまだスキルアップが必要な部分もありそうだ。

販売許可が下りなかった場合は、このようなメールが届く。今後はできる限り見たくないメール

メールに書かれているURLは、iStockphotoのサイト内にあるハウツー記事だった。これをよく読んで勉強しろというコトだ

私の作品を拡大すると、確かにポリゴンのエッジやシワが気になる

「いつも世界と勝負して勝ってしまう」(佐藤ポン語録より)

最後の3枚目のCGは、1枚目と同じメール内容で合格だった。結果、2勝1敗で私の完全勝利。3勝0敗の超完全勝利を予測していただけに少々意外だった。

さて、次はなんの3DCGを作ろうか……、と勝利の余韻に浸るのもほどほどにし、一応担当編集者に報告しようと思い、マイナビ編集部に電話をかけた。すると担当編集者は、「この記事は写真でストックフォトに挑戦するのがテーマですから、約束通り写真で勝負してください。なんでいつも手を抜くことばかり考えるのですか?」などと、意外にも私を非難した。失礼な男なので、こちらから電話を切ってやった。一流ライターである私にこのような態度をとるとは、身の程知らずな男もいたものである。

もちろん、世界的な3DCGクリエイターとしてデビューしてしまった私だが、写真で長者になるという当初の目標は忘れていない。次回からはCGではなく、再び写真でiStockphotoに挑む予定だ。決して担当編集者に 言われたからではない。

今回販売開始された作品は2枚。これからどんどん増やしていき、ストックフォト長者への道を進む。