「色々な人に感謝して生きていく。特に俺自身に」(佐藤ポン語録)
最高の写真を撮り、PIXTAに登録し続けていたら、いつの間にか私が登録した写真の枚数は44枚にもなっていた。しかも、一度に登録できる枚数は31枚にも増えている。約1週間に登録できる枚数が31枚ということなので、サボらずに撮影・登録を繰り返せば、1カ月に100枚以上を登録できるわけだ。さらにこれまでにお知らせした通り、連載初期に比べたらNGの写真はほぼ皆無。審査に通りやすい/通りにくい写真の傾向と対策も、ほぼ完璧にマスターした。結果、私の写真はこれまでに6枚も売れている! このまま登録枚数を増やし続ければ、ストックフォト長者になるのは確実。完全の想定内です。
「俺の存在自体が、ストックフォト業界を変革する」(佐藤ポン語録より)
このまま長者になったとしても、問題がある。そう、連載初期に掲げた目標のひとつである世界進出がいまだに果たせていない点だ。では、どう世界進出したらよいのだろうか。世界制覇を達成するために必要なのは、世界規模で売買を行なっているストックフォトサービス「iStockphoto」の攻略が必要だ。これまで、iStockphotoの審査を、私はことごとく落とされている。これには、なにか裏事情があるに違いない。ストックフォト界の超絶スーパールーキーである私を審査に通していないのは、世界中のストックフォト業界においても大きな損失であるはず。ここはひとつ、iStockphotoに直接問いただしてして、審査通過できない理由を聞いてみるのが良いだろう。さっそく担当編集者に電話し、iStockphotoへコンタクトを取るよう指示を出した。
「レッドカーペットの上しか歩けない」(佐藤ポン語録より)
それから数日が経過し、私と担当編集者で都内某所にあるiStockphotoの国内拠点へと行くことになった。このときiStockphotoからは、「できるだけたくさんの写真を持ってくるように」との伝言があった。おそらく、私がiStockphotoの審査に落ちたのは、なんらかの手続きミスで、iStockphotoとしても企業戦略上、私の写真が欲しくて仕方ないのだろう。
iStockphotoに到着し、待つこと数分。オフィスから、スポーツマン風のイケメンスタッフA氏が笑顔で現われ、我々を歓迎した。お茶まで出してくれたりと、まるで国賓級の扱いである。
A氏は私たちをとても広い応接室に通し、「では、さっそく拝見しましょうか」と、私に写真データの提出をを要求してきた。時は金なり、一刻も早く私の写真を販売したいという気持ちがヒシヒシと伝わってくるではないか。多少もったいぶりながら写真データを渡すと、A氏はPCで画像確認を開始した。
A氏「ふむふむ、なるほど……。では、この写真から説明しましょうか? あまり気を悪くしないでくださいね……」
A氏は何を言うのだろうか。次回、一触即発の急展開を待て!