初めてストックフォトグラファーのオフ会に参加し、初めてスタジオ撮影に参加。そして、私の目の前には美人モデル。サクセスロードを爆走し続ける私に、いよいよ撮影の順番が回ってきた。
先ほどの撮影で、ライバル A氏がとった行動を思い出す。いきなり実力を発揮するのも角が立つので、まずは控えめにA氏の真似をしてみることにした。私も美人モデルにコンタクトシートを見せながら、撮影内容を説明する。すると、モデルもA氏同様に「おもしろいですね」と撮影に深い興味を持ちつつ、私のコンタクトシートを絶賛。やはり無問題だ。
今、こうやって原稿を書いている私だが、実は撮影中のことをほとんど覚えていない。しかし、写真データはしっかり保存されているので、おそらく私はモデルとふたりだけで甘美な撮影の世界に没頭していたのだろう。この私の熱意。自分のことながら賞賛せずにはいられない。ただ、、撮影中にライバルであるA氏から、いくつかアドバイスをされたような気もしている。あれは夢だったのだろうか? 夢かもしれないが、役に立つかもしれないので、一応まとめてみようと思う。
「俺が怖いのは反復横飛びだけ」(佐藤ポン語録より)
背景が白の場合、白飛びをさせてもかまわない。「白飛び」とは、写真の一部分が明るすぎて、その場所が真っ白になってしまうこと。白飛びはスナップ写真や報道写真ではあまり褒められないが、ストックフォトでは、明るい写真が好まれる傾向にあるので、あまり問題にならないようだ。また、白飛びした部分はコピースペースとして活用できるため、ストックフォトを購入するデザイナーに喜ばれる場合もあるようだ。
「あらゆる事態に対応可能な俺はストックフォト業界のひとり対策本部」(佐藤ポン語録より)
ストックフォトはどのような媒体や場所で使用されるかわからないので、必ず縦位置と横位置で写真撮影しておく。同じ構図の写真でも、縦と横では印象が異なるので、そこから新たなイメージが沸いて、予定外の使えるカットを撮影できる場合もあるのだ。
このほかにも、ストックフォト撮影における様々なアドバイスを、ライバルであるA氏から頂いたような気がする。次回以降もそれを紹介しつつ、私の撮影の模様を伝えていきたい。