「俺の欠点を探すのは、本当に難しい」(佐藤ポン語録より)

早速だが、PIXTAで落選した写真について、その理由を自己分析していきたい。まずは初期に登録した写真。南国タイの寺院、千葉県幕張の歩行者用信号機、横浜マリンタワーからの眺め、という素晴らしい3枚だ。この3枚はすべてNGだった。タイの写真がNGになった理由は、「すでに登録されている枚数が多い」という、明確な回答がPIXTAから返ってきている。他の2枚の写真に関しては、ストックフォト挑戦当初はNGの理由がわからなかったが、色々と学んだ今の私なら理解できる。おそらく信号機の写真は「背景が汚いから」で、マリンタワーからの風景は、「被写体が何かわからない」からだろう。そもそもマリンタワーからの写真は風景を撮ったのであって、「被写体が何か?」と聞かれると、さすがの私も困ってしまう。考え方を変えると、このような風景写真はストックフォトには適していない、ということなのだろう。

ストックフォトを始めたばかりに登録した3枚。当時はあまり深く考えずに、己の感性と才能だけを信じていた

「俺が普通にやるだけで、世間より先走る。

生まれながらの準急列車が俺さ」(佐藤ポン語録より)

続いては連載15回で登録申請した2枚の秋葉原駅前の写真。これらの写真は大きく歪む広角レンズを使って撮影した。空を大きく見せるために広角レンズを導入したのだが、そのため建物が斜めになってしまっている。NGの理由は明らかにこれだ。

冷静に見るとこの写真では、広角レンズを使うという私の果敢な挑戦が先走りすぎていた感もある

「昔、神田川で巨大ナマズと格闘して引き分けたよ」(佐藤ポン語録より)

こちらは最近に登録申請した、夜の万世橋の写真。NGの理由は「ノイズが目立つ」から。NGの報告を受けてから注意して確認すると、確かにノイズが目立っているような気もする。これくらいなら大丈夫と思って申請したのだが、考えが甘かった。ノイズが目立つ時は、あえて写真の解像度を下げればよいのかもしれない。リサイズすればノイズが目立たなくなるからだ。以後、夜景の写真を登録申請するときは気をつけようと思う。

私同様にロマンティックな写真だがNG

「俺は観覧車より早く回れるぜ」(佐藤ポン語録より)

こちらは、お台場の観覧車のアップ写真。観覧車全体が写っている写真はたくさん登録されていたので、あえて望遠レンズで撮影した。NGになった理由は、おそらく曇天が悪かったのだろう。「広告などで使われる」という事を考えた場合、曇天はありえない。

観覧車自体が白いため、曇り空の白とかぶってしまっている

「パーティーアニマルな俺だけど、孤独も好きさ」(佐藤ポン語録より)

正月休みを利用して撮影した秋葉原電気街の写真もNGだった。早朝のほとんど人がいない秋葉原の写真は、登録枚数も少なかったので、「いける!」と思ったのだが、この写真ではゴーストタウンのような雰囲気。やはり秋葉原の写真は賑わっているほうが絵になるのだろう。街の写真を撮るときは、その街のイメージを考えて撮影するのがよさそうだ。

ゴミ取りにかなり時間を費やしたがNG

こうして審査通過に失敗し、販売できなかった写真を分析して様々な事がわかってきた。やはり、いくら私に才能があろうと、「ただ、撮る」だけでは駄目なのだ。綺麗な写真を綺麗な構図で、使われる目的をしっかりと想定して撮る。それが、何よりも大切なのではないだろうか。それを嫌というほどしっかりと学んだ私の挑戦は続く。次回は、やっと明るい話題。審査通過して売れた私の写真の紹介をしつつ、その功績を称えよう! また、売れた写真がどのように使われたかも大公開する予定だ!