「俺のエピソードは、現代日本史の一部」(佐藤ポン語録より)

ここ数回、この連載では、iStockphotoのワールドワイドな撮影会「iStockalypse」の潜入記を書いてきた。そのため、何よりも大切な私、佐藤ポンのことをほとんど書いていなかった! ストックフォトグラファー 佐藤ポンのファンの方々から、「撮影会のことなどどうでもいいから、早く佐藤ポンの近況が知りたい」という声が、確かに聞こえたような気もするので、今回より現状報告を兼ねて、自分の過去の応募写真を徹底検証。

現在、PIXTAで販売している私のストックフォトは9枚。お世辞にも多いとは言えない枚数だ。担当編集からは「もっと登録したほうがいいのではないですか? というか最近さぼってませんか? また打ち合わせ・取材とか、ありもしない予定を入れて、仕事をさぼってませんか?」などと、ストックフォトに関係ない事でもネチネチと責められている。しかし、想像通り簡単にいかないのがストックフォトの世界。実は私が登録申請に出している数は、2倍の18枚。すべて審査をクリアーしてくれていれば、現在18枚が販売中になっている予定だったのだが、私の腕前をもってしても審査を通すのは難しい。本来であれば落選の写真などは他人に見せたくないのだが、この連載と私の生き方はガチとマジが信条なので、審査に通らなかったすべての写真を、包み隠さず公開したいと思う。

PIXTAでは、自分が過去に登録申請を出したすべての写真をサイト上の「作品マネージャ」で確認できる。まずはその画面を掲載する。

「全体表示→すべて」のページに、自分がアップロードしたすべての写真がずらりと並ぶ

「恋愛でも経験ない『NG』を、ストックフォトで初体験」(佐藤ポン語録より)

作品マネージャに並ぶ写真は、右上のアイコンの色で写真の状態がわかる。青はPIXTAの審査を通過して販売が開始されている写真。赤はなんらかの欠点があり、審査に通らなかったNG写真。そして、緑は審査中を示している。現時点の成績は、販売中9枚、NG8枚、審査待ち1枚である。つまり打率でいうと5割以上。プロ野球選手だったら、文句なしの数字だが、悲しいけど、私はストックフォトグラファーだ。これ以上NGを増やさないために、自分なりにNGになってしまった理由を分析してみる事にした。NGの写真には、NGになった理由が書かれているが、どれも「○○か○○か○○のいずれかだからダメ」という、曖昧なものばかり。男らしくズバッと言ってくれないのが歯がゆい。

NGの理由の一例。これじゃ、どれに該当しているのかわかりにくいよ!

次回、具体的に全てのNG写真を晒しつつ、私の写真の問題点を考えてみる。