「俺がうらやましい? 俺はうまやらしいだよ!」(佐藤ポン語録より)
ストックフォトで、才能は溢れるものの、プロのフォトグラファーではない私の写真が2枚売れた。今回は、前回の記事で不鮮明になっていた「ギャランティ」について詳しく正直に報告していきたいと思う。前回の記事では「金のハナシなんていやらしい」、「読者がうらやましがる」、「私はうまやらしい(※馬のようにいやらしいの意)」などと思ってあえて書かなかった売上高だが、この連載は完全ドキュメント主義なので、公表しようと思う。たとえ、ここで隠したとしても、いずれ長者番付に私の名前が載ってしまうので、非公開とすることに意味はないのだ。
最初に売れた写真は、もっとも小さいサイズの「Sサイズ(640×426ピクセル)」。これは525円で購入していただけた。しかし、これは購入者がPIXTAに支払う金額であって、私個人へのギャランティではない。PIXTAに諸経費などが引かれ、私には170ポイント(170円)のギャランティが加算されるのだ。そして、今回R社は、ワンランク大きいサイズの「Mサイズ(2000×1,333ピクセル)」の写真を購入してくれた。こちらの販売額は1,575円で、私に加算されたポイントは510ポイント(510円)だった。
ここ2週間で売れた2枚の売り上げ合計は680ポイント(680円)。1年間は全52週間なので、このペースで売れ続けると仮定すると年間1万7,680円という結果になる。よし! いや、駄目だ。この程度では長者にはなれない。見えたはずのストックフォト長者への道は、まだまだ遠い。
「俺の存在自体が社会貢献」(佐藤ポン語録より)
前記した「実際の写真の売上金額」と「フォトグラファーに支払われるギャランティ」の比率は一定ではない。「どれだけPIXTAに貢献しているか」によって変わってくるのだ。PIXTAではこれを「コミッション率」と呼んでいる。私の場合はまだ2枚しか売れていないので、売上高の34%が報酬となる。これが6枚以上販売実績のあるフォトグラファーになると36%に上がる。販売実績は「ランク」と呼ばれており、最高の報酬を得られる「ランク10」ともなれば、なんと44%まで上昇する。しかしランク10になるには、501枚以上の写真を売らなければならないのだ。
このようにPIXTAでは写真を売れば売るほど、ギャランティ比率も上昇するという仕組みになっている。さらに、「この写真はPIXTAでしか売りませんよ」という独占契約を結ぶと、コミッション率を大幅にアップできる。コミッション率が34%の私が独占契約を結ぶと、なんと一気に40%になるのだ。他のストックフォトサービスに登録する予定がない場合は、PIXTAに登録するすべての写真で独占契約を結んだほうがよさそうだ。
だが、私は世界規模で写真を販売することを視野に入れてiStockphotoへの挑戦も継続中のため、独占契約を結ぶつもりはない。ソーリー、PIXTA。
次回こそ、iStockphotoの撮影会「iStockalypse」のレポートを再開する予定。