「応援メッセージと現金だけが俺を輝かせる」(佐藤ポン語録より)

毎日のように、クリエイターたちの心にガツンと響くような芸術的な写真を狙い、エレクトロニックタウン=秋葉原を彷徨っています。もしも秋葉原で一眼レフカメラを首から下げながら獲物を狙うハイエナのような眼をした男がいたら、それは私かもしれません。

秋葉原の商業施設UDXでは、クリスマスイルミネーションが始まった。格好の被写体

私のストックフォトは、あいかわらず売れていません。しかし、私のPIXTAのメッセージ受信トレイは、他のフォトグラファーから届いた賞賛のメッセージで溢れかえっています。彼らのメッセージには、よく「早く続きが見たい」と書かれているのですが、果たして私の次の作品(ストックフォト)のことなのか、この連載記事のことなのかはわかりません。なんとなく後者のような気もしますが、前者だと思い込んだままで写真を撮り続けるつもりです。

DisplayPortの写真、アクセス数だけは少しずつ上がってきた。あとはお客さんがつくのを待つだけだ

「俺は撮影技術だけでなく、女の魂さえ盗む」(佐藤ポン語録より)

まったく売れてない状況が打開できないので、マイコミジャーナル編集部に相談してみた。「テクニックと知識は最高レベルに達しようとしている私の写真が1枚も売れないのはおかしい」という高度な持論を展開すると、編集者は私の持論にはひとことも触れずに「プロの技を盗むチャンスがあるので、佐藤センセーも参加してみませんか?」と提案してきた! 「先生」を「センセー」と発音する編集者の口調に確かな悪意を感じつつも、そのイベントに参加することを決めた。そう、確かに私は、あくまでもゆるぎないほどに先生だが、まだ他人から学ぶ謙虚さも持ち合わせている。

「撮影会は俺にとって戦場だから」(佐藤ポン語録より)

そのイベントとは、あのiStockphotoが主催する撮影会「iStockalypse」だった。iStockalypseでは、iStockphotoに参加する世界中の写真家が集まり、その撮影テクニックを披露するという。iStockphotoは、以前私に丁寧な落選メールを送ってきた世界規模のストックフォトサービス。世界トップレベルのストックフォトグラファーたちが、どのように撮影しているのか、見届けてやろうではないか。次号、自分で書いといてなんだが、嵐の予感がする。

iStockphotoのサイト。販売写真のクオリティも高い