連載開始からすでに3カ月が経過。当初の予定では、そろそろ写真が売れてライター廃業も考えているはずの時期ですが、なぜか写真は売れません。私の才能に正当な対価を払おうとしなうクリエイティブ業界に軽い怨念を抱きつつPCを立ち上げると、前回投入した「広角レンズ」で撮影した写真の審査結果がPIXTAから来ていました!

広角レンズで撮影した秋葉原電気街の写真。前回の標準レンズで撮影したものよりも、広い空間を作りだした傑作写真です。売れるはず……

前回申請した写真は計3点。ストックフォトを3カ月も学んでいる私の腕前をもってすれば、当然のように3枚とも華麗に審査を通過し、販売リストを華やかに飾ってくれる予定だったのですが……。またしても1勝2敗という結果に。難しい! 今回NGだった理由は、「水平がずれています」とのこと。私にはレアなケアレスミスです。

最近リニューアルされた秋葉原電気街口の外観。真正面から撮影すると人物が写りやすいため横から撮影したのだが、広角レンズを使用したら、このように大幅に傾いてしまった

これは明らかにミス。なぜ、こんなに傾けて撮影してしまったのだろうか。なぜ、そんな写真を審査に出したのだろうか。また、担当編集者に怒られてしまうのだろうか

「みんな俺を愛さずにはいられない」(佐藤ポン語録より)

私の写真はまだ1枚も売れていませんが、PIXTAマイページにはコメントやメッセージが寄せられいます。フォトグラファー Nさんから、以下のようなアドバイスをいただきました。

「始めたばかりで売れないのはよくある話。最低でも100~200枚を登録してから、少しずつ売れ始めると思います。自分もそうでした。まずは登録枚数を100枚に伸ばしてみては? 少しでも売れれば、売れやすい写真の傾向もわかってくると思います」

自身の経験談を添えた励ましのメッセージ。孤高の天才である私を応援してくれる方が担当編集者(こちらはやや冷淡ですが……)以外にもいたのです。しかもこのフォトグラファーの方は、「PIXTAトップ40クリエイター」に選出されたこともあるとのこと。Nさんのページをチェックしてみる。どう見てもプロの仕事! 本職はIT系技術職らしいのだが、休日を使ってモデル撮影や海外取材などを行なっているようだ。

NさんがPIXTAで販売中の写真。モデルやスタジオを使った写真や、美しい海外の風景写真が満載

アドバイスを参考に、まずは登録枚数を100枚まで増やそうと思うのですが、PIXTAの場合はひとつ障害があります。それは、初心者が一度に登録できる枚数は3枚までというルールです。いきなり「明日から100枚販売します」みたいな物量戦は不可能なのです。この一度に登録できる枚数は、過去の審査実績によって増減するとのこと。ここは、地道に3枚ずつ登録するしかない。しかも、できる限りNGにならないような写真を撮りつつ、踏ん張るしかない。

PIXTAでユーザーがアップロード可能な枚数を調べる方法。マイページのメニューから「アップロード・管理>アップロード」を選び、表示されたページ下部のボタン「アップロード可能枚数の確認へ進む」をクリック

登録枚数を地道に増やしつつ、私の長者への挑戦は続く。次回、またまた新たな展開が。