「MUTEKIの俺でも仲間は欲しい」(佐藤ポン語録より)
最近、よく友人や仕事で会った方々から、「あの記事は真実なんですか? やらせじゃないの? 本当は1枚ぐらい売れてるんじゃないの?」という素敵な言葉をいただく機会が増えました。もしかしたら読者のなかにも同じ意見を持っている方がいらっしゃるかもしれないので声を大にして言います。この記事は真実です! ありのままを記したドキュメンタリーなので、写真が1枚も売れていないというのも本当です。
さて、そんな私ですが、私がPIXTAにアップロードしている写真に、1件のコメントがつきました。写真が売れたわけではありませんが、まったくなにも変化のない私の販売ページにしては大きな展開です。
そのコメントは、あるフォトグラファーの方から届いたもので、「記事を読んでいます。お互いがんばりましょう」という、暖かい励ましのメッセージでした。短いコメントだけど、めちゃくちゃ嬉しい! これをもらって「フォトストックサービスっておもしろい」といと気づきました。また、「どんな局面でも佐藤ポンは愛される存在なのだ」という不文律も改めて実感しました。
これでは撮った写真を審査に通して、それを販売ページに並べて大金を得ることだけが目的でした。しかし、今回は初めて、同じ趣味を持った人間同士がネットを通じてコミュニケーションを取るツールとしてのストックフォトという側面を見た気がします。もちろん「写真を販売して長者になる」という真の目的は揺るぎないものですが、会員が切磋琢磨しながら楽しめるのも、ストックフォトサービスのいいところだろう。
メッセージをくれた方の作品一覧ページ。風景や人物、静物など、さまざまな作品がアップロードされている。しかも、すでに100枚以上の販売実績があるようです。友でありながら、いつかはライバルになると誓う私です |
「俺のハートはどんな広角レンズより広い」(佐藤ポン語録より)
励ましのメールも届いたことですし、自分のストックフォトを増やすために新規に撮影してきた写真を登録したいと思います。新たに撮影した写真のテーマも「秋葉原」です。しかし、秋葉原の写真は「連載第9回」で報告した通り、すでに販売中。あれからまだ1カ月しか経ってないので、樹木や空の色もたいして変わっていない。同じ箇所で撮影しても、ほとんど同じ写真しか撮れないだろう……。そう考えた結果、今回新たに「広角レンズ」を投入してみました。これを使って撮影したら、前回と場所は同じなのに、映る絵はガラッと異なった。さまざまな秋葉原を撮影するフォトグラファーとして、また一歩先へ進めたような気がしてなりません。
次回、登録写真点数を増やしてさらに攻めます。