みなさんこんには。節約アドバイザーの丸山晴美です。『丸山晴美の節約道場! 年100万円貯めるためのマネーテクニック』では、Q&A方式で、年間100万円を貯めるテクニックを紹介しています。今回は、クレジットカードの請求額が予想以上になり、その対応に苦慮している方からの相談です。
【Q】先日クレジットカードの引き落としの明細が届きました。請求明細を見てびっくり、20万円ほどの支払いになっていました。ショッピングの履歴をみたら、スーツやチケット代など、確かに自分がつかったものに間違いはないのですが、これを払ってしまうと生活費がほとんど残りません。いっそのこと、リボ払いに支払い方法を変更しようかと悩んでいます。
【A】 現金がなくても、商品やサービスが購入できるクレジットカードはとても便利なものですが、決して魔法のカードでも、打ち出の小槌でもありません。何気なく便利に使っていると、支払い明細を見て「え~こんなにー」と焦ることになります。
クレジットカードやオートチャージの電子マネーは現金管理に比べて使い過ぎる傾向がありますので、その管理は現金同様にする必要があります。
そしてクレジット(credit)とは信用ですので、その信用を失わない利用をしなくてはいけません。
リボ払いにする方法もありますが、クレジット払いを現金同様に考えるのであればこの方法は適当ではないでしょう。しかもリボ払いは手数料率(金利に相当)が、15%前後と高いことも留意しなくてはいけません。手数料が高く、支払い方法によってはなかなか返済が終わらないリボ払いはおすすめできません。
支払いですが、貯金の残高などを使って払いきれるなら、できるだけそれで払うようにしたいものです。
クレジットカードで生活費の穴埋めするのはやめましょう
次の給料日までの生活費はできるだけ現金を利用し、クレジットカードで生活費の穴埋めするのはやめましょう。それをしてしまうと自転車操業と同じこととなり、支払いのスパイラルから抜け出すことができなくなりますので避けたほうがいいです。
そして次の給料日までの生活の仕方ですが、限られた予算の中での生活の仕方は、この連載の第6回でご紹介しましたので、こちらを参考にしてください。
さらに今回は、家の中にあるお金も探してみることにします。まずはポケットや貯金箱に小銭はありませんか? これもお金ですのでまとめておきましょう。ATMによっては小銭も入金することができます。
お財布の中に、金券類はありませんか?
そしてお財布の中などに、クオカード、ギフトカード、図書カードといった金券類はありませんか? これらは金券として支払いに使うこともできますし、金券ショップで売って現金化することもできます。その際に注意するのが買取価格と諸費用です。買取価格はどのお店も一律というわけではありません。売る前に必ず比較するようにしたいものです。
インターネットで買取をしているところもありますが、手数料がかかることがあります。店頭買取の際も、交通費といった経費を考慮すべきです。また、買取価格はあまり良くはありませんが、切手やハガキも売ることができますので、まとめておくと良いです。残った年賀ハガキを売るのであれば、一度郵便局で切手に交換してから金券ショップで売った方が買取額が良い場合があります。
さらにポイント会員になっているお店のポイント残高を確認して、ポイントで購入できるならそのポイントを消化するのも一つの方法です。クレジットカードのポイントも金券などに交換すると良いでしょう。ただし、クレジットカードで商品や金券に交換する場合、時間が掛かりますので、注意が必要です。
またクレジットカードの管理ができるまで、クレジットカードはできるだけ使わないようにしたほうがいいです。電子マネーは残高が少なくなったらその都度現金で入金し、ネットショッピングは手数料がかからないのであれば、代引きや銀行振込を利用するのもおススメです。
Amazon.co.jpでは、コンビニ、ATM、ネットバンキング、Edy払いといった先払いシステムがありますので、こういった支払い方法を上手に利用してみてはいかがでしょうか。
執筆者プロフィール : 丸山 晴美(まるやま はるみ)
外国語の専門学校を卒業後、旅行会社、フリーター、会社員、コンビニ店長へと転職。22歳で節約に目覚め、年収が350万円に満たないころ、1年で200万円を貯める。26歳でマンションを購入。2001年に節約アドバイザ―として独立。ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザーの資格を取得し、お金の管理、運用のアドバイスなどを手掛け、TV、雑誌などで幅広く活躍している。