みなさんこんには。節約アドバイザーの丸山晴美です。『丸山晴美の節約道場! 年100万円貯めるためのマネーテクニック』では、Q&A方式で、年間100万円を貯めるテクニックを紹介しています。今回は、「不用品」をできるだけお金をかけずに処分したい、という方からの相談です。
【Q】一人暮らしをして、はや8年が過ぎようとしています。一人暮らしを始めた頃はテレビとテーブル、布団と衣類くらいで、生活するには十分な広さでした。ですがそのワンルームの部屋も、今では足の踏み場もないくらい、狭く、汚ない部屋になりつつあります。引っ越すことも考えましたが、今の貯金では、広いところには家賃が高くて移れそうにはありません。せめて、この状況をお金をかけずに改善したいです。
【A】物が多くなり、部屋が狭くなったから広い部屋へ引っ越すよりも、今ある不用品などを処分して部屋を広く使う方が節約になります。
大きくて部屋のスペースを取っているものから処分
片付けの順番は、大きくて部屋のスペースを取っているものから処分していきます。大物の処分から始める理由は、スペースが簡単に空くので達成感が大きくなり、そこから弾みがつきやすいからです。
例えば使わなくなったデスクトップ型のパソコンや、物置化しているベッドやマットレスなど、いつか捨てようと思っていてなかなか処分ができなかったものから片付けましょう。
例えばパソコンはPCリサイクル法が施行される前のものであるか後であるかで処分方法が変わってきます。前であれば、無料で引き取ってくれる業者がありますので、そういったところで処分するとリサイクル料が浮きます。施行後のものであれば、メーカーに回収してもらえばお金はかかりません。他には、ネットオークションに出す、専門の買取業者に買い取ってもらうといった方法もありますので、処分したいパソコンの状態で有利な方法を選ぶようにしましょう。これはパソコン以外にも家具や家電にも言えることだと思います。
スーツケースやテーブルは状態によっては買い取り業者に買い取ってもらえることも。数があれば、出張買取もあるのでまとめてみてはいかがでしょうか。そして、スノーボードやスキー、暖房器具といった冬に使うものはシーズン的に買い取ってもらえないことも。今売るなら夏に向けたものが良いでしょう。
服・靴・鞄は状態を見ながら、売る・捨てる・修理すると仕分ける
そして次は中型の靴や鞄、服、本といったものの処分方法です。雑誌ならまとめて縛って資源ゴミ、単行本なら段ボールにまとめて買取業者へ、手間がかかっても高く売りたいならネットオークションを利用すると良いでしょう。
服、靴、鞄も状態を見ながら、売る、捨てる、修理すると仕分けると早いでしょう。その時、大きなゴミ袋を用意して、捨てると決めたものはどんどん詰め込みましょう。中にはクリーニングやリフォーム、修理で再び使うものとしたら、できるだけ早めに手配しましょう。
細かいゴミは1日15~30分程度、テレビや音楽を聴きながらコツコツ処分
ここまで処分が進めば、残りは細かいゴミです。これは自治体の処分方法に従いながら分別、処分していきましょう。1日15~30分程度、テレビや音楽を聴きながら、今日はキッチン、明日はリビングの右半分などやる部分を決めてコツコツ処分しながら、残すものは次に片付けるための定位置を決めると良いでしょう。
ここまでできれば随分部屋はスッキリするはずです。その後は床やテーブルなどにとりあえずものを置かないようにして、ゴミが溜まらないようにこまめに捨てるように習慣づけるだけで、部屋が散らかりにくくなるでしょう。
物に埋もれた生活はスペースだけではなく、"家賃"の無駄
物に埋もれた生活はスペースだけではなく、家賃の無駄とも考えることができますので、今後は物を増やさない、できるだけあるもので済ますといった生活を心がけましょう。それがまた節約につながります。
執筆者プロフィール : 丸山 晴美(まるやま はるみ)
外国語の専門学校を卒業後、旅行会社、フリーター、会社員、コンビニ店長へと転職。22歳で節約に目覚め、年収が350万円に満たないころ、1年で200万円を貯める。26歳でマンションを購入。2001年に節約アドバイザ―として独立。ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザーの資格を取得し、お金の管理、運用のアドバイスなどを手掛け、TV、雑誌などで幅広く活躍している。