みなさんこんには。節約アドバイザーの丸山晴美です。『丸山晴美の節約道場! 年100万円貯めるためのマネーテクニック』では、Q&A方式で、年間100万円を貯めるテクニックを紹介しています。今回は、4月から心機一転、貯め上手になりたいという方からの相談です。
【Q】新年の目標で今年は100万円貯めると決めたのですが、恥ずかしながら4月を迎えた現在、ほとんど貯金ができていません。新しい期を迎え、心機一転、残りの9カ月で貯め上手になりたいです。100万円貯めるコツを教えてください。
【A】生活費が余ったら貯金をするというスタンスではいつまで経ってもお金は貯まりません。まずは毎月決まった額を強制的に積み立てて、残ったお金で生活することが貯め上手になるための第一歩です。
毎月の貯金の目安、一人暮らしなら手取り収入の1~3割
毎月の貯金の目安ですが、一人暮らしなら手取り収入の1~3割、実家暮らしなら3~5割です。手取り25万円一人暮らしなら、25,000~75,000円、実家暮らしなら75,000~125,000円となります。もちろんそれ以上でも構いません。
一人暮らしの場合でも、社員寮でほとんど住居費がかからない場合は実家暮らしと同じように考えると良いでしょう。
勤務している会社に財形制度があればそれを利用するのが簡単です。給料から天引きされて支給されますので、あとは残ったお金でやりくりするだけです。
財形制度が利用できない場合は、給料振込口座から給料日に振り替えて積立をすれば強制的に積立ができます。この積立のメリットは先取りして積み立てたお金はなかったものとして生活できる点と、引き出す時に一手間かかるので、そう簡単には崩せなくなることです。
ここで金利が云々と考えすぎないようにしたほうが良いと思います。なぜなら考えている間に時が過ぎてしまい、結果的に貯める機会を失ってしまうからです。善は急げ、貯めたいと思ったときに行動することが大切です。
月の生活費を週単位で管理、5週で割ってやりくりを
貯金してあとは残ったお金でやりくりすれば良いのですが、やはり今まで全て使えていたお金の一部が使えなくなるのですから当然どこかで節約をしなくてはいけません。
そこで、計画的に生活費を使うために払うべき家賃や公共料金、通信費は別に引き落とし口座に残しておき、月の生活費を週単位で管理してみましょう。
例えば、月に使える生活費が8万円であれば、それを5週で割って1週間16,000円でやりくりをするということです。なぜ5週にするかと言えば、1カ月分の生活費を全額持ってしまうと、次の給料日に近づくにつれて生活が厳しくなる可能性があり、1週間ごとにした方が管理がしやすくなるからです。そして、5週で管理すると数日で終わる週があるのでその方がお金が余りやすいからです。
もちろん、初めに貯金はできているのですから、残さずきれいに使ったとしても問題はありません。しかし、残った生活費を翌月に繰り越さず貯金にするのが貯め上手です。
財布には予算以上のお金を入れないように
そして必ずお財布には予算以上のお金を入れないようにしましょう。余裕があるとつい使い過ぎてしまうからです。お財布に余裕がなければ、ムダな買い物もしようとは考えないでしょう。どうしても心配ならお守り代わりに1万円を小さく折って小さな袋に入れてお財布に入れておくのも良いでしょう。
限られたお金の中で上手に生活をするヒントとして、買う前に本当に必要かどうか考えることと、飲み物や食事、アイロンがけなど、自分で作れるもの、できることをを可能な範囲で自分でやるようにしましょう。さらに、洋服や靴、鞄を買う前にも今あるアイテムで修理やリフォームで買わずに済ませられないかといったところを考えて、なるべくお金を掛けなくてもできることを増やしていくようにしましょう。
貯まる仕組み作りとお金の使い方を見直せば、この年末に100万円貯めるのも夢ではありませんよ。
執筆者プロフィール : 丸山 晴美(まるやま はるみ)
外国語の専門学校を卒業後、旅行会社、フリーター、会社員、コンビニ店長へと転職。22歳で節約に目覚め、年収が350万円に満たないころ、1年で200万円を貯める。26歳でマンションを購入。2001年に節約アドバイザ―として独立。ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザーの資格を取得し、お金の管理、運用のアドバイスなどを手掛け、TV、雑誌などで幅広く活躍している。