みなさんこんには。節約アドバイザーの丸山晴美です。『丸山晴美の節約道場! 年100万円貯めるためのマネーテクニック』では、Q&A方式で、年間100万円を貯めるテクニックを紹介しています。今回は、春の人事異動に伴う「歓送迎会」のラッシュで家計が苦しくなっている方からの相談です。


【Q】勤めている会社の人事異動の発表があり、私がいる部署でも何人か異動することになりました。また、4月には違う部から異動してきた人や、研修を終えた新卒者も私のいる部署に配属される予定です。入社してはや4年が経とうとしていますが、この時期になると「歓送迎会」のラッシュで生活費が足りなくなります。忘年会や新年会は冬のボーナスで何とか乗り切れましたが、3月は厳しいです。決算賞与も出ませんでした。なんとか節約できる方法はありませんか。


【A】新年度を迎えるにあたって、送別会や歓迎会は避けては通れない定例行事となっています。異動される方には慰労、異動してくる方には親睦の意味があると思いますので、ここでお金がないからと言って参加しないことは礼儀に欠けることになりかねません。部内で積立などをしていればそれほど大変ではないとは思いますが、この時期はそれ以外にも人との交流が活発になる時期ですので、なるべくお金をかけないように意識して行動することが大切でしょう。

節約をするには「幹事」になるのが近道

やはり節約をするには幹事になるのが近道でしょう。店選びなどができるのでその分会費自体を安く抑えることもできます。

まずは、出席者や時間の調整をする必要がありますが、そんな時は無料で使えるスケジュール調整システムの「ちょー助」を使えば簡単です。

調整表を作成したら、それを対象者へ回答期限を入れてメールして、あとはそれぞれの回答を見ながら調整をかけるだけです。

この時期はどの会社も同じように歓送迎会をしており、個室などの競争率が高いので、早めに行動するのが良いでしょう。

お店選びは1店舗だけではなく3店舗くらい候補を出して多数決を取ってお店を決めれば、参加者の不満もあまり出ないと思います。

お店を選ぶ際に便利なのが、「ぐるなび」や、「ホットペッパーグルメ」です。また、利用者の声などを参考にしたい時は、「食べログ」が便利です。

少しでも安く済ませるために、「クーポン」を上手に使う

少しでも安く済ませるためにクーポンは上手に使いたいものです。ホットペッパーやお店が出しているクーポンを忘れずにチェックして利用しましょう。

また、クーポンの共同購入は、人数分購入しないと原則利用できないこともあり、融通が利きにくいのでおすすめしません。

また、ぐるなび会員になって「スーパーらくらく幹事さん」または「とくとくプラン」をWEBから予約をして、携帯のmyぐるなびに事前にログインしておき、宴会当日に店頭で携帯電話をタッチすると、予約人数×100ポイントがもらえるサービスもあります。

詳細はこちら

「予約の際に必ず確認するべきこと」とは?

そして一度確定人数で予約をしてしまうと、当日キャンセル分も支払うことになりかねません。そういった意味でも事前に徴収するのが望ましいのですが、それが難しい場合は予定の人数よりも2人くらい少なめに予約を入れておくのも一案です。

そして、予約の際には1つ確認するべきことがあります。「仮に当日人数が増えたとしたらあと何名くらい対応が可能でしょうか」という点です。これなら、当日欠席する人が出ても、会費を余分に払わなくても済みます。対応ができないということであれば、最終予約日と時間を聞いてそれまでに確定をし、事前に会費を回収しておけば解決できますし、幹事の仕事もほぼ終わりです。

宴会のスタート時間が遅い場合、終電にも配慮する必要があるでしょう。終電ギリギリで行動すると、電車が混むので、余裕を持って行動ができるように終電の40分前には携帯のアラーム(着信音と同じもの)を鳴らして、「そろそろお開き」の流れを作るとスムーズです。

そして最後の支払いはクレジットカードで済ませばポイントを貯めることができます。ここで注意をしなくてはいけないのは、会費は他に流用せずにすぐに引き落とし口座に入金することです。

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執筆者プロフィール : 丸山 晴美(まるやま はるみ)

外国語の専門学校を卒業後、旅行会社、フリーター、会社員、コンビニ店長へと転職。22歳で節約に目覚め、年収が350万円に満たないころ、1年で200万円を貯める。26歳でマンションを購入。2001年に節約アドバイザ―として独立。ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザーの資格を取得し、お金の管理、運用のアドバイスなどを手掛け、TV、雑誌などで幅広く活躍している。