「もし明日、世界が終わってしまうとしたら」をテーマに紹介してきた本連載も今回で最終回。マイナビニュース会員が回答したコンビニやファストフード、ファミレスで食べたい「最後の晩餐」メニューを見て、「おいしそう」「食べてみたい」と感じた人も多かったのではないでしょうか。
これまでは「最後に食べたい食べ物」について紹介してきましたが、今回はあえてテーマを絞らず、「明日世界が終わるなら、やってみたいこと」についてアンケートしてみました。
Q.もし明日世界が終わってしまうとしたら、あなたはいったいなにをしますか?
特に疑問を持つことなく、「世界はこの先もずっと続いていくもの」と考える人も多いのではないでしょうか。貯金や健康を気遣っての体づくり、スキルアップなども将来のことを考えているからこそ。でもある日突然、「世界は明日で終わり」と告げられたとしたら……? 今回はマイナビニュース会員518人を対象に実施したアンケート調査の結果を、大きく5項目に分けてご紹介します。
なにも変わらずいつも通り過ごす
男性/65歳
いつも通り散歩して、本を読んで、テレビを見る男性/62歳
いつもの通りのことをするしかないと思うけど、できればおいしいものをたくさん食べて、好きな人と好きなことを好きなだけやってその時を迎えたい男性/46歳
あまり身構えたくないのでいつも通り食べて寝ていたいと思う男性/44歳
いきなり明日といわれてもなにもできない。とりあえず平日なら会社には行かない女性/69歳
とりあえず生まれてからいままでのことを思い起こし、自身で納得したらあとは多分いつも通りに過ごす
平凡な毎日を送っているなかで、いきなり「明日で世界が終わる」といわれても、ピンと来ないし実感も湧きませんよね。そのためか、「いつもと変わらない日を送る」という回答が多く寄せられました。ですが平凡な毎日のなかにこそ、大切にしたいことは隠されているのではないでしょうか。
大事な人や家族と過ごしたい
男性/58歳 家族みんなでいつも通りに笑って過ごしたい。最後のごはんは少し贅沢して、お寿司で締めくくりたい
男性/48歳 お金をパーっと使って遊びまわりたいけど、やっぱり家族と食事などを楽しみたい
男性/77歳 趣味の大正琴を演奏して、家族やご近所の人たちと一緒に楽しみたい
男性/78歳
家族や仲間たちと一緒にスポーツ等をして、精一杯楽しみたい女性/33歳
仕事を休んで家族と一緒に旅行する女性/27歳
大切な人と一緒に過ごしたい女性/57歳
親戚一同集まって宴会を開く男性/39歳
親孝行ができていないので、1日時間を一緒に過ごしたい!男性/56歳
妻と思い出の地に出かけたい
家族や友達、恋人、ペットなど、大事な人と一緒に過ごしたいという回答も多くなっています。これまでの思い出を振り返ったり、感謝の言葉を伝えたりしたいのかもしれませんね。自宅で家族と静かにゆっくり過ごしたい人もいれば、宴会やパーティなどで騒ぎたいという人も。
面白いことに、「妻と過ごしたい」という男性が多いのに対し、女性はどちらかというと「子どもと一緒に」という回答が多くなっています。
会いたかった人に会いに行く
男性/45歳
連絡先を知っているが、音信不通になっている元恋人に謝りたい。いままでずっと思っていたことを実行して、後悔を残したくない男性/37歳
お世話になった人や、大切な人など、どうしても会っておきたい人に会いに行く男性/32歳
コロナでなかなか会えない両親に会いに行き、感謝を伝える女性/37歳
たくさん子どもたちを抱きしめ、時間の許す限り会える人に会いに行きます。女性/50歳
女性50歳 ずっと会えなかった大切な人に連絡をとる……。多すぎるので無理かな(笑)
会いたい人はいるけれど、「時間ができたら会いに行こう」と思っているうちに、時間だけが経ってしまった……という人も多いのではないでしょうか。そのためか、ケンカ別れしてしまった友達や、大事な人なのにいつの間にか疎遠になってしまった人、感謝の気持ちを伝えたい人などに会いに行くという回答も目立っています。
明日で世界が終わりなら、後悔しないように自分の思いを伝えたいですよね。
お金を使いまくりたい!
女性/30歳
お金の許す限り欲しいものを買って幸福感に浸る女性/47歳
貯金をすべて使い果たしたい男性/60歳
たくさん通販でいっぱい買い物をしてみたい。特に車やバイクといった高価な乗り物など。飛行機なんかいいですね女性/45歳
貯金を使い果たして、おいしいものを食べまくり、豪遊してから死にたい男性/36歳
貯金をすべて競馬に投資したい
結婚資金にマイホーム貯金、老後資金など、将来のためにと頑張って貯めたお金。でも、世界が明日で終わってしまうなら、将来のことを考える必要はないですよね。そのためか「貯金を使い尽くす!」という回答も多くなっています。
貯めていたお金を全額おろして、いままで我慢していた高級食材の食べ歩きや高額ショッピング、旅行などに散財! 欲しかったものに囲まれて最後の1日を過ごすのも悪くないかもしれません。
我慢しないで食べたいものを食べたい
男性/62歳
「天国への階段」を聞きながら、冷凍保存してあった生ハムを解凍し、特別な日のためにととっておいたクラフトビールと共に食す男性/69歳
体に悪くても、おいしい食べ物を腹いっぱい食う男性/47歳
酔い潰れて寝ます。眠ったまま終わってくれれば女性/43歳
大好きなお寿司をお腹いっぱい食べたい。普段は行かない(行けない)ちょっと高級なお店で奮発したい男性/61歳
酒屋がやっているのならばマッカランの最高級品を買って飲みたい男性/51歳
糖質制限を解除してラーメン二郎を食べに行く男性/44歳
最上級のサーロインステーキ、特上の大トロなど最高のごちそうを食べて、満足した気持ちで最期を迎えたい
おいしいものを食べた時の多幸感って独特なもの。好きなものをお腹いっぱい食べて、幸せな気持ちのまま、世界最後の日を迎えたいという回答も多くありました。
ダイエットや健康のために食べ物を制限している人からは、「体のことは気にせず、好きなものを食べまくりたい!」という切実な声も。一方で、「世界最後の日に食欲なんてあるはずがない」なんて冷静な回答もありました。
「自分が本当にやりたいこと」を問いかけるきっかけにも
いかがでしたか? 「最後なのだから、周囲の迷惑を顧みずハチャメチャをやりたい」といった自己中心的で自暴自棄な意見はほとんどなく、多くが「大切な人と過ごしたい」「いつも通りの日」「会いたい人に会いに行く(感謝を伝えに行く)」といった温かさを感じる回答でした。なかには「なにとか生き延びる方法を考える」「できる限りのよい行いをして締めくくりたい」といったポジティブな意見も。
日々、忙しく過ごすなかで、「自分は本当はなにをしたいのか」がわからなくなっている人も多いのではないでしょうか。たまにはこうして「もしも世界が明日終わるとしたら……」と自分で問いかけ、心のなかに眠っている自分が求めていることややりたいことを引き上げてみてもいいかもしれませんね。
調査時期: 2020年10月17日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 518人
調査方法: インターネットログイン式アンケート