楽天銀行や住信SBIネット銀行など、いわゆるネット銀行と呼ばれる金融機関が浸透してきました。しかしながら「ネット銀行の口座を開設したほうが良いのだろうか」と悩んでいる方は、多いのではないでしょうか。
結論からいえば、ネット銀行の口座を最低でも1つ持っておくのがおすすめ。メガバンクを含む都市銀行や、地方銀行にはないメリットがあるためです。一方で、ネット銀行を利用するうえでの注意点も存在します。本記事では、ネット銀行のメリットやデメリット、おすすめの使い方をわかりやすく解説していきます。
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■ネット銀行のメリット
ネット銀行で預金口座を開設するメリットは、以下の4点です。
- 手数料が一定回数まで無料
- 家にいながら口座が開設できる
- 預金の金利が高い
- ネット証券口座との連携が便利
それぞれについて、詳しく解説していきます。
▼手数料が一定回数まで無料
都市銀行や地方銀行の口座では、お金を引き出す場合や他の口座にお金を振り込む場合に手数料がかかります。しかしネット銀行であれば、口座からの引き出し手数料や他口座への振込手数料が一定回数まで無料であるのが一般的です。
例えばネット銀行を生活口座にした場合、現金が必要になった場合に一定回数までなら余分な手数料を支払うことなく引き出せます。家具・家電の買い替え費用や、病気・ケガで働けなくなったときの緊急予備資金を準備するための口座として利用するのも方法のひとつです。また振込手数料を負担せずに、貯蓄口座にお金を移動させることも可能です。
ただし手数料が無料となる回数は、口座の残高や連携するサービスなどによって異なります。ネット銀行を利用する際は、手数料無料となる回数や条件を入念に確認しましょう。
▼すべてがネットで完結できる
口座の開設手続きや他の口座への振込などを、すべてネット上で完結できるのもネット銀行で口座を開くメリットといえます。
まずネット銀行の口座開設手続きは、基本的にネット上で氏名や住所などの必要項目を入力し、運転免許証のような本人確認書類の画像データをアップロードするだけ。申し込みに問題がなければ、後日キャッシュカードとログイン用のID・パスワードが送付されてきます。
口座の開設後は、インターネットのブラウザやスマホアプリで、残高の確認や口座振替、公共料金の支払いなどが簡単にできます。24時間の利用が可能であるため、実店舗の窓口で待たされたりATMに並んだりする必要はありません。
▼預金の金利が高い
預金口座にお金を預けていると、利息が付きます。利息額は、口座残高に金利をかけて計算されます。
2021年3月現在、メガバンクの金利は普通預金口座で年0.001%、定期預金で年0.002%です。一方でネット銀行の金利は、普通預金口座と定期預金口座の両方でメガバンクよりも高い傾向にあります。
例えば楽天銀行の金利は、普通預金口座が年0.02〜年0.10%、定期預金口座が年0.02% です。住信SBIネット銀行の金利は、普通預金口座は年0.001〜年0.10% 、定期預金口座は年0.02% となっています。
そのためネット銀行を貯蓄口座にすると、少しずつですが利息が付いて残高が殖えていきます。
▼ネット証券口座との連携が便利
ネット銀行は、ネット証券と連携できる場合があります。例えば楽天銀行は、楽天証券とマネーブリッジを設定して連携すると、以下2点のメリットを受けられます。
・楽天銀行の普通預金口座の金利が0.1%になる(税引前)
・楽天証券で株式や投資信託の買い注文時に証券口座の資金が不足していた場合楽天銀行の預金残高から不足分を自動入金できる
ネット銀行の申込時に、ネット証券の口座を同時に開設できる場合があります。NISAやiDeCoなどを始めようと考えている方は、ネット銀行と同時にネット証券の口座を開設すると良いでしょう。
またネット証券口座を経由すると、都市銀行や地方銀行などの口座から手数料無料で資金を移動できる点も便利です。