暑くて食欲減退しがちなこの時期も、サラサラとお茶漬けのようにいただけるごはんなら食べられそう。そんな人のために、今回は鹿児島・奄美大島の郷土料理をアレンジ。ごはんに冷たいスープをかけた「鶏飯」風のメニューだ。

著者プロフィール

マイティ
節約料理研究家・日本ソムリエ協会認定ソムリエ
東京都在住。都内の人気料理店で店長を務めたのちに結婚。2004年に趣味の節約を生かして、節約料理のブログを開設。「節約は明るく楽しみながら」をモットーに、愛する家族のため、節約しつつも安くてリッチな献立作りに励む。料理以外にも公共料金の節約術、ハンドメイドなどを公開したブログ『1ヶ月2万円の節約レシピ』が人気を集めている。節約をテーマとした雑誌やテレビ出演も多数。

「冷たい鶏飯(けいはん)」材料代(2人分)152円

「とりめし」と書いて「けいはん」と読むこのメニューは、奄美大島の郷土料理。鶏のスープをかけていただくお茶漬け感覚の一品だ。今回は冷たいスープをかけて、この時期にぴったりな味わいに仕上げている。

材料(2人分)
鶏ムネ肉 1/2枚 / 油揚げ 2枚 / 卵 1個 / 塩 少量 / 日本酒 大さじ1 / 薄口醤油 小さじ1
A(日本酒 大さじ1 / 醤油 大さじ2 / 砂糖 大さじ2 / 味醂 大さじ1 / 水 50ml)
冷ごはん 茶碗2膳分 / 刻みネギ、紅生姜、刻み海苔 各適量

つくり方

  1. 鶏ムネ肉には塩をすり込み、湯2カップで茹でる。粗熱が取れたら鶏肉は細切りにし、残った茹で汁はアクを取り除いてから日本酒、薄口醤油で味を付け、粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やす。

  2. 油揚げは湯通しして油抜きしたら鍋に移し、Aの調味料を入れて煮る。5分ほど煮たら火を止め、味を含ませてから細切りにする。

  3. 卵を割りほぐし、塩を加えてよくかき混ぜたら、サラダ油を引いたフライパンに流し入れて薄焼き玉子をつくる。粗熱が取れたら細切りにしておく。

  4. 丼に冷ごはんをよそい、1、2、3を盛り付ける。刻みネギや紅生姜、刻み海苔をトッピングし、冷やしておいたスープを注ぐ。

鶏肉の茹で汁に味を付け、スープに

「干し椎茸を使うことが多い鶏飯ですが、干し椎茸は戻すのに時間がかかり、また意外と値がはる食材でもあることから、油揚げで代用しました。トッピングに使用する具材は、刻んだたくあんや大葉、ミョウガなど、お好みのものでどうぞ」(マイティさん)。


注1 食材代は東京都内にあるスーパーの底値を基準に計算しています。
注2 米や基本的な調味料は材料代に入れていません。