なぜバックアップをしなければならないのかといえば、バックアップがないとトラブルに対応でいないからだ。ではどんなトラブルがあるのだろうか。PCを使っていれば誰もが遭遇しそうな、トラブル例と「ShadowProtect 4 Personal」での対応方法を紹介しよう。
家庭用PCこそバックアップが重要
家庭でPCを使っているユーザーの中で、日々しっかりとバックアップを行っているという人はどれくらいいるだろうか。オフィスではきちんとバックアップをする習慣を持っていても、家庭のPCでは実行していないという話もよく聞く。業務で使っているデータは非常に大切だが、家庭で気軽に使っているPCには大事なデータが入っていないと考えているのだろうか。
しかし、それは大きな間違いだ。思い出の写真や動画、ダウンロードで購入したアプリケーションや音楽などもある。むしろ時間をかけても取り戻せないタイプのデータが大量に保存されているのが家庭用PCの特徴だ。
もう1つ、バックアップをしない人に共通する考え方がある。それは「自分だけは大丈夫」という漠然とした安心感だ。しかし実際には、PCに保存されたデータに「絶対」などということはない。日常の中でどんな風にトラブルが起こるのかシミュレーションしてみよう。
HDDは簡単に壊れてしまう!
PCのメイン記録媒体であるHDDは、実はPCを構成するパーツの中ではかなり壊れやすいものだ。HDD内部では円盤が高速回転しているため、この回転がうまく行かなくなればもうHDDは使えない。大容量HDDは特に高密度でデータが記録されているため繊細で、ちょっとした衝撃でダメになってしまうこともある。
実際、PC内部のメンテナンス中の扱いが悪く、HDDの横をケースにぶつけてしまったら、さっきまで順調に動いていたHDDが再接続しても全く認識されなくなってしまったことがある。最近のノートPCは耐衝撃機構を持っているものも多いが、落としたりすれば危ない。うっかり落とした、ぶつけたという記憶は誰にでも1度くらいあるだろう。
特に衝撃を与えなくとも、100個を1年動かせば数個は不具合が出るのが当たり前というのが、HDDの実情だ。ある日突然動かなくなるというケースも少なくない。暑い夏の温度や冬の結露も敵だ。
予防策としては、外付けのHDDや光学メディアを利用してのバックアップだ。もちろん外付けHDDも壊れないというわけではないが、複数のHDDがいっぺんに壊れることは少ない。定期的にシステム全体のバックアップを行うようにしよう。内蔵HDDが壊れてしまっても、外付けHDDに「ShadowProtect 4 Personal」でバックアップがしてあれば、新しいHDDやPCに簡単に引っ越しができる。
フラッシュメモリは読み書きの回数制限がある!
HDDが信頼できないならば、最近普及してきているSSDを使えばいい、と思うかもしれない。フラッシュメモリは内部に回転するものが入っていないから、確かに物理的な衝撃には強い。耐衝撃という意味では効果的な選択だ。
しかし、SSDやUSBメモリなどのフラッシュメモリには書き込み回数の制限がある。使い方によってはいつか壊れるかもしれない、というのではなく、何回データを読み書きしたかで壊れる期限付きの媒体だ。だから、長く使い続けることには向いていない。
大切なデータを長期間保存する媒体には不向きだから、一時的な保存や、他マシンへの移動などに使うとよいだろう。SSD内蔵のPCを使うならば、外付けHDDへのバックアップはよりこまめに行っておきたい。
DVD等の光学メディアも絶対ということはない。保存状態によっても違うが、昔保存したDVDを久々に開いてみると一部のデータだけ読み出せないというケースはよくある。特に極端に安価なメディアは書き込みのエラーも多く、保存媒体としては信頼性が低い。
重要なデータは1カ所に保存するだけでなく、複数媒体に保存しよう。そして、保存したものをしまい込んでおくのではなく、きちんと専用ソフトで世代管理などをして、常に使える状態を保たなければならない。
「ごみ箱」を過信するな!
ファイルやフォルダをしたら「ごみ箱」に入る、というのはWindowsの基本だ。もしうっかり削除したら「ごみ箱」から戻せばよい。しかし、この「ごみ箱」への依存心が思わぬ失敗を招くことがある。
まず「ごみ箱」には割り当てのサイズがある。動画や圧縮ファイル等でその制限を超えたものを削除しようとすると「ごみ箱」を経由せずに直接削除される。さらに、通常の削除でも「ごみ箱」に一時蓄積せずに消去してしまうモードがある。そして、USBメモリ等の内部ファイルを削除した時は「ごみ箱」に入らない。
自分1人で使っているPCならば設定をよく見直せば済むが、家族やオフィスで共用しているPCにはいつどんな設定がされてしまうかわからない。USBメモリやカメラのメモリカードを扱っている時、うっかりHDD内部を触っているのと同じ感覚で操作してしまうかもしれない。
「ごみ箱を空にする」さえ押さなければ大丈夫、と思っていては危ない。ファイルなんて簡単に消えてしまうのだ。USBメモリ等も直接操作するのではなく、一度HDD内部の作業用フォルダにコピーしてから作業する癖をつけよう。そして「ShadowProtect 4 Personal」でこまめなバックアップをとって置けば大丈夫だ。もしうっかり消してしまっても、ファイルやフォルダを復活させることができる。ファイル1つ単位で取り出すことができるから、慌てずに済む。
勘違い?手が滑った?「上書き保存」の怖さ
最も日常的にやってしまいがちで、簡単にはフォローできないのが「上書き保存」だ。特にアプリケーションを終了させる時にファイル保存をして終了、という処理をする癖のある人は危ない。
多くのアプリケーションには処理を1つ戻す「やり直し」機能が搭載されている。中には1ステップしか戻れないものもあるが、アプリケーションの種類や設定によっては数十回分さかのぼることができるものもある。ついうっかり「別名で保存」のつもりが「上書き保存」を押してしまった、という時には「やり直し」で元に戻すことも可能だ。
しかし「やり直し」機能がついていないアプリケーションの場合や、ファイルを保存してアプリケーションを終了してしまった場合には、処理をさかのぼることができない。そして「ごみ箱」のように元ファイルを拾いに行く場所もない。
ちょっとしたミスなのに、取り戻す方法がないという、非常に怖いミスが「上書き保存」なのだ。そんなミスに対応するには、やはり「ShadowProtect 4 Personal」が便利。非常に動作が軽いし、最短15分ごとの自動バックアップもできるから、そそっかしさの自覚がある人はぜひ活用しよう。
スマートフォン・母艦PCのバックアップデータが損失する可能性も…
スマートフォンは多くの場合、母艦PCとデータの同期を行う。スマートフォン側のデータが消失しても、母艦PCのデータがあれば何とかなるが、逆にPCのデータが失われてしまった場合の損失は大きい。まだまだスマートフォンのHDD容量はPCに比べれば少なく、スマートフォンに入り切らない大量の音楽データやアプリ、アドレス情報をPC側で保管していることも多いからだ。
また、この同期という作業はちょっとしたミスで大きな被害に結びつく。ありがちなのは、同期の方法を指定し損なうというパターンだ。PCとスマートフォンの間で、どちらのデータをどちらに合わせて同期するのか、という設定を誤ると、古いデータが新しいデータに上書きされてしまうこともある。
スマートフォン本体が壊れてしまうこともある。水没や落下による破損時に中のデータを取り出すのが難しいのはもちろん、本体を丸ごと紛失してしまったり、盗難にあう可能性もある。そうした時、以前の状態に戻すことはできず、メールや写真などが失われてしまう。
これに対応するためには、やはりバックアップをしておくべきだろう。スマートフォン側でもバックアップアプリを使ったり、データ保存場所をオンラインストレージにするなど工夫をしつつ、PC側では「ShadowProtect 4 Personal」を使ってバックアップを行っていれば安心だ。
クラウドを過信しすぎるのは危険!
DropBoxやSugarSyncといったクラウドサービスが人気だ。まるでローカルディスクに保存するように気軽にファイルを扱えるのに、保存場所はクラウドの中であり、いろいろなデバイスからシームレスにデータを扱えるのは確かに便利だ。また、火災や水害といった災害に直面し、バックアップデータを保存したHDDなどのストレージとパソコンの両方を同時に失ったとしても、データを守れる可能性が高まる。
クラウドという技術の特性上、HDDが1台壊れたからデータが失われるという危険性は低く、安心感もある。最近では最大25GBのデータを無料で保存できるサービスも開始されている。
しかし、個人が扱うデータ量が増加している今、25GBでも十分な容量とはいえない。一方、PC内に増設するためのHDDはどんどん値下がりしていて、今や2TBの大容量が5000円程度で購入できてしまう時代だ。大容量を手軽に扱うならば、やはりローカルドライブだろう。
また、クラウドサービスへの過信も禁物だ。サービスの規約をよく読んでみて欲しい。どの程度の頻度でサービスが止まるのか、データは保全してもらえるのか、という点に注目して精読すると、ほとんど保障がないことに気づくはずだ。ビジネス向けの高額なサービスならばともかく、無料のものや安価な個人向けサービスの場合、不測の事態によるデータ消失についての保障を求めるのは難しい。
また、サービスの中には一定期間アクセスがないとアカウントが消去されてしまうというものもある。大切なデータを保存しておいていざという時に使おう、というのには向いていないのだ。バックアップに使うならば、システムのバックアップではなくデータ保存のバックアップの場として活用しよう。
(マイコミジャーナル広告企画)