前回、ロゼッタストーン(US : 本社)のトム・アダムス氏から激励を受けて俄然、英語学習への意欲が増した私は、鉄は熱いうちに打て!!!と言わんばかりに、早速海外旅行に行くことを心に決めたのでした……。
3月下旬、私はまた成田空港にいた。またというのも、11月に思い立ったが吉日!!!とロンドンに英語の武者修行に出かけたばかりだからだ。しかし、アラサー喪女のあふれんばかりの情熱は押さえようがない。「恥ずかしがらずに英語を使う場所にどんどん出て行くことだね」という師匠(=アダムス氏)の言葉を胸に、到着したのはマレーシアの自然豊かなジャングルに位置するリゾート「クラブメッド・チェラティンビーチ」だ。
ロンドン旅行は個人旅行だったので、会話といっても道案内だったり、料理の注文だったり旅行ガイドブックにも書いてありそうな 英会話のフレーズが中心だった。そこで、今回はもう一歩進んだ英会話に挑戦しようと思ったワケである。
クラブメッド・チェラティンビーチには、「G.O(ジーオー)」と呼ばれるスタッフがいて、気さくに声をかけてくれる。彼らの中には日本語を話せる人もいて、万が一英語が通じなくて困った場合でも安心……というのも、英会話初心者にはうれしいポイントなのだ。
到着した次の日、私はビュッフェスタイルのレストランへと向かった。世界各国の料理が好きなだけ楽しめるということで、早速フルーツやらオムレツなどお皿の上に山のように盛りつけていく。さて、飲み物が欲しい。あれ……。
Do you have milk?
スタッフの一人に話しかけてみる。朝は牛乳でしょう、といいつつ自信がある英語の発音ランキングのトップ3に入る「milk」 を使いたかっただけなのだが。
残念にも、milkはなかったが、チーズなどの乳製品の他にフレッシュジュースやコーヒー、紅茶などがある場所を教えてもらった。他にもbeefやsandwichなど、『ロゼッタストーン』で覚えた単語はいっぱいあるので、ちょっとした質問を スタッフに問いかけるのも楽しみのひとつである。
What is this?
本で"見た"だけのカタカナ英語ではなく、『ロゼッタストーン』を使って"話して身についた"フレーズだからこそ、自信を持って話しかけることができる。スタッフも「これはパパイヤだよ」という具合に、丁寧に教えてくれる。英語を話すことへのプレッシャーがないと、こんなにも海外を満喫できるなんて……もう最高としか言いようがない。
Hello!
スタッフに挨拶されると、私も言葉が自然と出てくる。『ロゼッタストーン』では勝手に男性と女性の音声にネルソンやらシエラと名をつけて、彼らに励まされながらがんばってきたのだが、生身の人間との会話にも十分についていけそうだ。
ご飯の後は、しばらくビーチでのんびりしようと心に決め、レストランを後にしようと席をたつと、スタッフの一人に呼び止められた。
Where are you going?
I am going to beach.
基本的に、『ロゼッタストーン』は日本でいう国語の教科書のような作りだと思う。一人称、三人称から前置詞、関係代名詞に至るまですべての文法が画像と音声で学べるような構成である。その中に、英会話で使えるフレーズが多数登場するのだが、こういう教科書的作りだからこそ、英会話のフレーズだけを覚えるよりも、しっかりと覚えられてかつ、自分の言葉として習得で きるというのが売りと言えるだろう。
ビーチでのんびりした後は、クラブメッド・スパへと向かう。スパの予約時間に少し遅れたが
Sorry, I am delayed.
No problem!
問題なく、スパを楽しむことができた。言葉という壁だけで海外を苦手だと感じていたのはとてももったいないことをしていたのだと、今更ながらに実感する。
さて、『ロゼッタストーン』のおかげでマレーシアをこれからさらに満喫することになるわけだが……。
まて、次回!!