戦う女性は美しい……総合格闘技『RIZIN』で活躍する“美女ファイター”。リングの上では、闘志をむき出しに真剣勝負を繰り広げる姿で魅了してくれるが、彼女たちはオフではどんな女性なのか。この連載「『RIZIN』美女ファイター図鑑」では、そんな選手たちのプライベートに迫り、新たな魅力を伝えていく。

第8回は、浜崎朱加選手。愛する猫の話になると、リング上での闘争心あふれる顔と打って変わり、メロメロの表情になっていた――。


■見てるだけで癒やされる

愛猫と浜崎朱加選手

――早速ですが、プライベートが垣間見える「お気に入りの写真」を紹介してください。

猫を3匹飼っています。めっちゃかわいいんです(笑)。最初は1匹だったんだけど、寂しいだろうなと思って、里親の譲渡会に行って三毛猫の子を見つけたんです。ずっと寝てて全然かわいくなかったんですけど、性格がすごくかわいくて、「あっ、この子飼いたい!」って思って。

――小さい頃から猫を飼っていたんですか?

実家にはずっと動物がいましたね。犬もいますし、猫は5匹くらいいます。田舎なんでそれなりに飼えるスペースがあるんですが、私の今の家は1LDKなので、猫のためにちょっと広い部屋を探しています。

――猫中心の生活ですね。最近、家にカメラを置いてスマホでいつでも見られるようにしてる人をよく見ますが、練習で家をあけることも多いでしょうから、欲しいんじゃないですか?

それめっちゃ欲しくて! あると絶対便利だと思うんですけど、しょっちゅう気になって練習に集中できなくなると思います(笑)。猫なんて、だいたい寝ているんですけど、その姿を見てるだけで癒やされるんですよね。

――食べることが大好きだとも伺いました。

すごい食べるんです(笑)。お肉は毎日でもいいくらいで、男の人よりも食べるかもしれないです。昨日1人で「いきなりステーキ」に行って、500g食べました。ステーキはあんまり量を食べられないんですけど…

■電車での『ドキュメンタル』は危険

――十分な量ですよ(笑)。ご自宅と所属するジムは近所の一方、勤務先が結構遠いんですよね

朝6時50分に起きて、7時に家を出て9時に着きます。そこに、週4日で勤務しています。今勤めているクリニックの院長がパンクラスのリングドクターをやっていて、共通の知り合いを通じて、「ぜひうちで働いてよ」って誘ってもらったんですが、最初は距離が距離なので断っていたんです。でも、週4でいいと言ってくれたので、勤めるようになりました。

――しかし、仕事の後にまた2時間かけて戻ってきて、それから練習ですよね。

退勤して、家に一度寄ってからジムに来るので、夜8時半から10時半くらいまで練習します。それが終わって家に帰って、最近は魚も焼いたり、洗濯もしたりするので、寝るのは深夜1時とかになっちゃいますね。

――2時間の通勤時間は睡眠に充てるんですか?

だいたいNetflixとかの動画を見てます。今日は『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を見ました。映画1本余裕で見れます(笑)。あと、松本人志さんの『ドキュメンタル』とか。電車の中で笑っちゃうとただのヤバいやつになっちゃうんで、マスクしてバレないようにしてます(笑)

――「美」や「ファッション」でのこだわりなどはありますか?

全然ないんですよ。化粧水も気をつけてないですし、なさすぎてどうしよう…。でも、スニーカーはすごい好きです(笑)。30足くらいありますね。中には1回も履いてないのもありますけど。だから、靴棚にも入り切らなくて、今積み重ねている状態なんです。

――猫に加え、スニーカーのためにも引っ越し必至ですね。

今本気で探しているんですけど、なかなか猫を飼っていい物件がないんですよね。犬は大丈夫だけど、猫は壁をガリガリやっちゃったりするんで。しかも、「猫○匹まで」っていう物件もあるので、3匹だと狭き門で…。

■最初は殴るのが嫌だった

――『RIZIN』でもご活躍されるようになって、憧れの人に会えたという方はいらっしゃいますか?

ミルコ・クロコップ選手ですね。試合前の調整で来てくれることが多くて、『PRIDE』もよく見ていて、好きだったのですごい興奮しました。一緒に写真撮ってもらったこともあります(笑)。同じリングでできるというのは、すごく感慨深いというか、うれしいです。

――小さい頃の夢はなんでしたか?

スポーツ選手になりたいなっていうのは漠然としてありました。ヤンチャで運動会のときだけ目立ってるっていう子だったので(笑)

――それから柔道の道に進まれて、どのような経緯で総合格闘技の世界に踏み込んだのですか?

柔道を辞めて、東京でスポーツジムに就職したんですけど、そこのお客さんが富田里奈という(総合格闘技クラブ)AACCの会員さんで、練習に誘ってくれたので体験で行ってみることにしたんです。それまでは、女子の格闘技があるのも知らなくて。最初は、体を動かして汗をかきたかっただけなんですけどね。

――それがここまで本格的になるとは!

最初は殴ったりするのが嫌で、打撃クラスにも出なかったんですけど、また誘われて1回出てみたんですよ。そしたら、初めてなので当然下手っぴじゃないですか。そしたら、もっと上手くなりたいって思って練習して、そのうち試合も出てみたいと思うようになって…。

――負けず嫌いなんですね。総合格闘技を、いつまでやっていきたいという目標はあるんですか?

それがなくて困っています…(笑)。いつまでやるって決めてたら先の計画も立てやすいと思うんですけどね。来年で辞めるかもしれないし、まだまだ何年もやってるかもしれないし…。今は、目の前の試合に打ち込んでいくということですね。

――では、その目の前の試合について、最後に意気込みをお願いします。

浅倉カンナ選手はトーナメントで優勝して力をつけてると思うし、簡単に勝てる相手ではないと思うんですけど、こっちも女子アトム級で世界チャンピオンになったという意地とプライドがあるので、ここはしっかりKOをとってベルトを巻きたいと思います。

  • 浜崎朱加
    1982年生まれ、山口県出身。高校・大学・実業団と柔道を経験し、08年に総合格闘技の世界へ。10年にJEWELS初代ライト級初代女王となり、12年には米女子MMA団体・Invictaへ参戦、15年に日本人初となるInvictaアトム級の世界王者に輝く。17年にベルトを返上すると舞台を『RIZIN』に移し、2連勝中。今年大みそかの『RIZIN.14』では、浅倉カンナ選手と対戦し、RIZIN初代女子スーパーアトム級のベルト取りを狙う。

『RIZIN.14』は、フジテレビ系列で12月31日(18:00~23:45)に放送。