戦う女性は美しい……総合格闘技『RIZIN』で活躍する“美女ファイター”。リングの上では、闘志をむき出しに真剣勝負を繰り広げる姿で魅了してくれるが、彼女たちはオフではどんな女性なのか。この連載「『RIZIN』美女ファイター図鑑」では、そんな選手たちのプライベートに迫り、新たな魅力を伝えていく。

第4回は、浅倉カンナ選手。先日、キックボクシング・総合格闘技の那須川天心選手との交際が発覚したが、その話題になると、リング上では出さない乙女の表情を見せてくれた――。


「美」については…何もしていない

――早速ですが、プライベートが垣間見える「お気に入りの写真」を紹介してください。

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浅倉カンナ選手(右から2人目)

小中学校から一緒の友達とプライベートで沖縄旅行に行った時の写真です。去年の大みそかの試合が終わってひと段落したところで、3月に行きました。海にも入りましたけど、寒かったです(笑)。こういうオフのときの写真は結構好きですね。地元が柏で、今も柏に住んでいるので、昔からの友達と一緒に遊ぶことが多いんです。大みそかの試合にも来てくれて、そのまま柏に帰って優勝のお祝いをしてくれました。

――試合や練習では見せない顔ですね。

生活の8割9割が練習なので、インスタもほとんど練習の風景になっちゃいます(笑)。なんだかんだで毎日道場にいるんで、なかなか思い切り遊ぶ日がないんですよ。

――体作りで食事に気をつかうことも多いんですか?

いや、減量の時にちょっと気をつけるくらいです。普段は気にせず好きなものを食べてますね。お肉も食べるし、甘いものも大好きなんで、結構食べます(笑)

――女性としての「美」の部分で、気をつけている部分はありますか?

あぁ…美に関しては、本当に何もしてないですね。やっぱり運動して汗を出すのが一番だと思ってるんで、化粧水もつけないし、髪の毛を乾かしたりもしないし。何もしないのが一番じゃないかなと思ってます、勝手に(笑)。だから、化粧も全くしないです。ギリギリまで寝たいタイプなので(笑)

――結構睡眠はとられるんですね。

10時間くらいは普通に寝ます。最低でも7時間は寝ますね。途中で起きることもないです。

――ファッションの面は、いかがですか?

ファッションですかぁ…。そっちも何も気をつかわないですね(笑)。おしゃれをするのは遊びに行くときくらいなんで、たまにしか私服も来ないですし。

――じゃあ、先ほどの旅行のときですね。

でも、あのときも化粧は全くしてないです(笑)。女の子って、高校生くらいの時にみんな化粧をし始めるじゃないですか。でも、私はその波に乗り遅れて、今に至るという感じなんです。友達からは「逆に化粧しないでそのままのほうがいいよ」って言ってくれるので、その通りにしてます。やり方もよく分かんないし(笑)

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自分の優勝以上に喜んでくれた

――小さい頃、格闘の世界以外になりかった職業はあったんですか?

5歳のときからレスリングをずっとやってきて、チャンピオンを目指してきたので、他にやりたいことや、なりたいものを考えたことないんですよ。でも、高校1年生でレスリングを辞めて、何をやろうか悩んでいた時にRENAさんの試合を見て、「これだ!」と思って、総合格闘技を始めました。レスリングの経験が生きるスポーツがいいなと思ったんです。

――そもそも、レスリングを始めたきっかけは、親御さんですか?

はい、お父さんです。「やってみるか?」って言われて、初めての体験教室に4つ上のお兄ちゃんと一緒に行ったんですけど、お兄ちゃんはタックルとか厳しい練習をしている一方で、自分はマット運動みたいな楽しいことばかりやってたんです。それで「やりたい!」って言ったら、お兄ちゃんも「カンナがやるなら俺もやる」ってなって、一緒に始めました。そこからずっと8割9割が格闘技の生活なんで、周りには看護師さんとか保育士さんになりたいという子はいたんですけど、自分は選択肢すらなく、レスリングをやってたんです。

――そうすると、なかなか男性との出会いも…と思いきや、那須川天心選手との交際が発覚しましたね!

そうですね、1年半前からお付き合いさせていただいているんですが、最近出ちゃって(笑)

――どのような出会いだったのですか?

自分が総合格闘技に出るとなって、一緒に練習したのが初めでしたね。そこから仲良くなりました。今までこんなところで全く出会いがなかったので、自分でもビックリしました(笑)

――お2人ではどんなところに出かけるんですか?

でも、一緒にご飯に行くくらいですね。お互い時間も合わないし、1日オフというのもなかなかないので。

――1年半のお付き合いとなると、昨年大みそかの『RIZIN』トーナメントで優勝した時は、喜んでくれたでしょうね。

はい。自分もトーナメントで優勝してるのに、それ以上に喜んでくれました(笑)

憧れのRENAからリベンジ

――メディアへの露出も増えてきたと思いますが、会うことができた憧れの人はいますか?

テレビをあんまり見ていなかったので、この人に会いたいというのはなかったんですけど、RENAさんを見て総合格闘技を始めたので、そのRENAさんと昨年の大みそかに、トーナメントの決勝で試合ができたことが、芸能人に会えたということよりも一番うれしかったですね。

――しかも、そこで勝てたというのは、喜びも一層大きかったですよね。

大みそかにそんなことが起こるなんて、小さい頃の自分からしたら、本当に考えられなかったです。

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    浅倉カンナ選手(左)とRENA選手

――どれくらいまで総合格闘技をやっていこうという目標はありますか?

これはあまり話してないんですけど、実はそんなに長く続けるというのは考えてないんです。やり切って終わるというのが一番だと思ってるんですけど、今はまだ課題がたくさん見つかって、それを必死にこなしている状態なので、「ここまで」というタイミングは分からないです。

――とは言うものの、長くやるのは考えてないというのは、なぜですか?

今までずっと格闘技をやってきた人生だったので、その人生と、普通に結婚して子供も産んで家庭を作るという2つの人生を楽しみたいなっていうのが、自分の理想ではあるんです。

――『RIZIN』には、ママさんファイターもたくさんいらっしゃいますが…。

自分は子供を産んだらキッパリ辞めると思ってるんですけどね。でも、母親になったら、やっぱり子供に見せたいという気持ちも、ママさんファイターの皆さんを見てると伝わってくるので、それはそれでありかなとも思ってます。

――7月29日の『RIZIN.11』は、憧れのRENA選手からのリベンジマッチです。

プライベートでも仲よくさせてもらってるRENAさんと、正直、前回も対戦したくはなかったので、今回もそういう気持ちはありますけど、リベンジされる側になったといううれしさもありますし、逆にRENAさんだから受けたという気持ちもあります。いろいろ複雑なんですが、やるとなったらやるしかないと思って頑張りたいと思います。

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    浅倉カンナ
    1997年生まれ、千葉県出身。14年10月、17歳でプロテヒューしてから3連勝を達成し、17年4月の『RIZIN』でアレクサンドラ・トンシェバを破ってRIZIN初勝利をあげた。同年大みそかの『RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2017 Final ROUND』女子スーパーアトム級トーナメントで、RENAを破って優勝。7月29日の『RIZIN.11』では、RENAからリベンジマッチを受ける。