戦う女性は美しい……総合格闘技『RIZIN』で活躍する“美女ファイター”。リングの上では、闘志をむき出しに真剣勝負を繰り広げる姿で魅了してくれるが、彼女たちはオフではどんな女性なのか。この連載「『RIZIN』美女ファイター図鑑」では、そんな選手たちのプライベートに迫り、新たな魅力を伝えていく。
第1回は、RENA選手。女優やモデルが多数所属する「レプロエンタテインメント」に入り、その実力とルックスで“強カワQUEEN”と呼ばれているが、トレーニングでよく動くのはもちろん、よく食べて、よく寝て…と、まるで元気な小学生のような生活を送っていた――。
巨大化した愛犬
――早速ですが、プライベートが垣間見える「お気に入りの写真」を紹介してください。
フレンチブルドックです。2歳の子と10カ月の子なんですが、10カ月のほうがぶーちゃんでデカいんですよ。
――えっ!? なんでですか?
ちっちゃい頃に1年間は子犬用のエサをあげないといけないと思い込んで食べさせてたら巨大化しすぎて、病院に連れて行ったら「もう成長してるから普通のでいいですよ」って言われて(笑)。普通のエサに変えたら、巨大化が止まりましたけど、13キロになってしまいした(笑)
――ちょっとした筋トレ器具ですね(笑)。お名前はなんですか?
「おはぎ」と「みたらし」です(笑)
――完全に色ですね(笑)。RENAさんは最近よく料理を作られると伺いました。
スイッチが入ると、朝方くらいまでワ~ってやっちゃいます。好きな時に好きなものを食べたいので、食材はいつも冷蔵庫にストックしてるんです。
――試合前に減量があるじゃないですか。その時になると大変じゃないですか?
そうですね。食べる時は食べて太っちゃって、減量前は切り替えて痩せるので、7~8キロは結構変わるんですよ。だから、服のサイズも変わっちゃって、スタイリストさん泣かせです(笑)
――どうやって切り替えるんですか?
運動量を上げて食事の量をちょっとずつ減らしてくると体が変わってきますね。苦しい時もありますけど、女性の部分は残っているので、毎日鏡を見て変わってきたなっていう喜びが感じられて楽しいです。
――そしたら、たくさん食べてもそこまで罪悪感はないんですね。好きな食べものは?
お肉とイチゴが大好きです。イチゴ狩りで最高100個食べたことあります。コンデンスミルク食べ放題だったので、その農園の記録になっちゃいました(笑)
謎の“酒で栄養摂取”理論
――お酒も飲まれるんですか?
減量中じゃない時は結構飲みます。気づいたら酔っ払ってすぐコケちゃうんで、練習でできた傷よりも飲んだ時にできた傷のほうが多いかもしれない(笑)。でも、一応ビタミンを摂ろうと思って、レモンサワーを飲んでます。
――せめてもの罪滅ぼしですか(笑)
はい。ビールはマグネシウムが摂れます。体の何に効くのか、よく分からないですけど(笑)
――話は戻りますが、料理は何を作られるんですか?
煮物系が多いですね。夜中に作ると、次の日の昼か夕方くらいにいい感じに染み込んでくるんです。だから、作ってもすぐ食べないで、「よし、OK」って思って寝ちゃいます。
――え!? お腹が空いたと思って作って、すぐ食べるわけじゃないんですか?
食欲よりも睡眠のほうが上回っちゃうんです。睡眠がいちばん大事なので、1日10時間は寝ないと、結構キツいですね。
――めちゃくちゃ寝ますね!
昔は12時間寝ないとダメだったので、2時間減ってちょっと大人になりました(笑)
――よく寝てよく食べて、もちろんよく体を動かして…まるで小学生みたいなすごく健康的な生活ですよね(笑)
あと、お風呂も好きです。シャワーだけじゃなくて、必ず湯船に30分、長い時は1時間浸かってます。銭湯も好きなので、週1~2回は行きますね。
――トレーニングの後もシャワーで済ませないんですか?
もう絶対湯船です。寒いのが苦手なので、冬になると1日3回くらい入っちゃいますね。朝起きて入って、家帰って入って、寝る前に入ってみたいな。
――旅館みたいな入り方してますね(笑)。他にも、ショッピングが趣味だと伺いました。
時間があったら洋服とか化粧品とか、メイクさんと一緒に行っていろいろ教えてもらいながら出かけます。後はワンちゃんグッズですね。
――完全に女の子ですね。
美人の姉3人にいじめられて…
お姉ちゃんが3人いるんですけど、みんな美人なんですよ。それでちょっとコンプレックスがあって、自分も少しでもマシに見られたいという気持ちが昔からあるんです。3人ともヤンキーで(笑)、一番下の私がいじめられていたので、「こいつらいつかシバいたろ」と思って、格闘技の世界に入りました。
――小さい頃は取っ組み合いのケンカとかしてたんですか?
してましたしてました。でも、長女と次女のケンカが一番ヤバかったです。家のそばに空き地があって「ちょっと表出ろ!」みたいな感じでした(笑)。他の子とタイマンでケンカして、学校に呼び出されたりしてましたね(笑)
――お姉さんたちは、今何をされてらっしゃるんですか?
全員主婦です。それぞれ4人・4人・3人子供を産んでるので、甥っ子と姪っ子が11人います。
――わー! お年玉が大変ですね。そんな子どもたちと会うと、ご自身もお子さんが欲しくなったりしますよね。
そうですね。でも甥っ子姪っ子がたくさんいるので、もうちょっといいかな(笑)。今は2匹の子供たちで手いっぱいですし。
――お正月とか親戚で集まったらにぎやかそうですね。「戦ってよ~」とか言われるんじゃないですか?
「かかってこいや!」って言ってくるので、「なんやねんコラ!」って返すと、逃げちゃいます(笑)。4姉妹で誰が一番怖いかを聞くと、みんな「RENAちゃん」って言ってるみたいで。やっぱりテレビとかで戦ってるところを見てるんで、ちょっと「コラ!」って言うと、みんな縮こまります(笑)
――たしかに、親戚の叔母さんがリングで戦ってたら怖いですよね。試合会場にもいらっしゃるんですか?
たまに来てますね。でも、大阪からディズニーランドに来る“ついで”になってます(笑)
デザイナーや幼稚園の先生が夢だった
――ご活躍されて有名になって、憧れの人に会えましたか?
博多大吉さんが、顔も性格もめちゃくちゃタイプで(笑)。真面目なのにお酒飲んだら毒言ってそうなところがたまらなく好きで、テレビ局の楽屋が近かったので、一緒に写真撮ってもらいました(笑)。コンコンって叩いて入ったら、まだヒゲが生えていて、「ちょっとヒゲ剃りますね」って言ったのが「わー紳士!」と思って(笑)。それから番組で2~3回共演させてもらって、『有吉反省会』(日本テレビ)では、後ろからハグしてもらいました(笑)
――先ほど、格闘家を目指したきっかけを伺いましたが、幼少時代になりたい職業ってありましたか?
デザイナーになりたかったですね。洋服とかを考えるのが好きだったんですけど、絵がヘタクソ過ぎてその道はダメだなと思って挫折しました。あと、幼稚園の先生もいいなと思ったんですけど、いかんせん勉強ができないもので、全部の道を絶たれて(笑)。でも、格闘家が天職だったと思います。
――格闘家として行けると思った試合って覚えてますか?
アマチュアで60試合して1回しか負けたことなくて、周りから「プロになれるよ」と言われたり、当時教えてくれた先生から「チャレンジしてダメだったらすぐ辞めていいよ」と言われたりして、軽いノリでプロになってみたんですけど、デビュー戦で負けてしまって(笑)。それが悔しくて、もう1試合やって負けたら辞めようと挑んだら勝てたんです。その喜びがすごくうれしくて、それから気づいたら11年になります。
――どれくらいまで現役でやりたいという目標はありますか?
私の人生プランでは、ちょっともうオーバーしてる感じで…。本当は16歳でデビューした後、23歳で結婚して夫と2人で遊んで暮らして、26歳で妊娠して、27歳で産むという感じだったんですけど、気づいたら今月で27歳になってしまって…。でも今、RIZINさんにも出させてもらっていい流れもできているので、まだ続けていきたいと思ってます。
――いろいろお話を聞かせていただきありがとうございました。最後に、7月29日に行われる『RIZIN.11』(フジテレビ系、19:57~)への意気込みをお聞かせください。
今回の対戦相手の浅倉カンナさんは、昔から一緒に練習したり遊びに行ったりしてる仲で、去年の年末のトーナメントで「上がってきてほしくないなぁ」と思ってたんですけど、決勝戦で当たっちゃって、気持ちの切り替えができない部分もあって優勝することができなかったんです。今回リマッチをさせてもらえることになったので、リングで借りたものはリングで返すという気持ちで、頑張りたいと思います。