新潟県といえば米の収穫量日本一、人気の「こしひかり」の一大産地である新潟県。

スキー場や温泉地などのレジャースポットが充実し、日本海に浮かぶ佐渡島には世界文化遺産の「佐渡金山」も。そんな新潟県にライバルがいるとすればどの都道府県でしょうか。アンケート調査を元にランキングにまとめました。

新潟県のライバル県ランキング

  • 新潟県のライバルは何県?

    新潟県のライバル県はどこ?

新潟県のライバル県はどこだと思うのか、上の質問で「あると思う」と答えた方に聞きました。得票の多かった10位までの都道府県は以下の通りです。

  • 1位 石川県(15.6%)
  • 2位 山形県(14.9%)
  • 2位 長野県(14.9%)
  • 4位 富山県(10.4%)
  • 5位 北海道(9.1%)
  • 6位 福島県(7.8%)
  • 7位 秋田県(5.8%)
  • 8位 宮城県(4.5%)
  • 9位 茨城県(3.9%)
  • 10位 群馬県(3.2%)

ここからはランクインした都道府県の概要と、アンケートに寄せられた「ライバルだと思う理由」をご紹介します。

1位 石川県(15.6%)

  • 石川県

    新潟県のライバル1位は石川県

新潟県のライバル県ランキング、1位は「石川県」でした。石川県は新潟県と隣り合ってはいないものの、富山湾からつながる日本海の幸を共有し合うような存在。かに、ぶり、さば、甘えびなどがとれるほか、能登半島に近い七尾湾ではかきなどの養殖も盛んです。

新潟県と同じように米作りも行われています。主な品種は「こしひかり」で、そのほかに「ゆめみづほ」など石川県独自の品種も。そして、石川県といえばやっぱり加賀百万石の城下町・金沢。「兼六園」や格式高い茶屋街、武家屋敷の町並みが残り、金箔や加賀友禅などの伝統工芸が息づいています。

ライバルだと思う理由

  • 「新潟県は石川県と同じ北陸地方といわれることもあるし、米どころという点も同じだから」(40歳女性)
  • 「日本海に面していて、どちらの県にも新幹線が通っているから」(56歳男性)
  • 「北陸地方のなかでは石川県の金沢が人気があるから」(55歳男性)
  • 「近隣のライバルとして米作りを切磋琢磨しているおかげで、こちらは美味しいお米が食べられているんだと思う」(37歳男性)

2位 山形県(14.9%)

2位は「山形県」でした。新潟県とは越後山脈を挟んで隣り合う山形県。最上川の下流域に広がる庄内平野では米作りが行われています。新潟県の代表的な品種が「こしひかり」であるのに対して、山形県では「はえぬき」や「ササニシキ」、近年は「つや姫」、「雪若丸」も人気です。

山形県といえば、芋煮を思い浮かべるという人も多いはず。芋煮の芋は里芋で、旬を迎える秋から冬にかけて、家庭やお店、河川敷などいたるところで芋煮が楽しまれます。なかでも毎年秋に行われる「日本一の芋煮会フェスティバル」は有名。直径6.5mの大鍋が登場し、新品のショベルカーを使って約3万食が作られ、観光客にふるまわれます。

ライバルだと思う理由

  • 「どちらの県にも美味しい農産物があるから、その対決はおもしろそう」(52歳男性)
  • 「ラーメンの消費量で競っていると、以前テレビで見たことあがるから」(48歳女性)
  • 「お米、日本酒、魚料理、ラーメンが美味しいことが共通しているので」(65歳男性)

2位 長野県(14.9%)

2位には「長野県」も入りました。新潟県とは北部で接している長野県。海のない内陸の県で、飛騨山脈や木曽山脈などを擁する山がちの県です。冷涼な気候を生かし、キャベツやレタスなどの高原野菜も多く栽培され、首都圏や関西圏に向けて出荷されています。安曇野はわざびの名産地でもあります。

長野県には温泉も豊富で、野沢温泉や湯田中温泉など歴史ある名湯がそろいます。軽井沢や上高地といった山岳リゾート地や、志賀高原や戸隠高原などのスキー場も人気。また、長野市の善光寺や松本市の松本城は国宝に指定され、多くの観光客を魅了しています。

ライバルだと思う理由

  • 「隣接しているので、昔どちらのスキー場に行くか迷ったことがあるから」(55歳女性
  • 「上杉謙信と武田信玄による川中島の合戦のイメージがあるので」(46歳男性)
  • 「戦国時代からのライバル関係」(74歳男性)
  • 「信越として比較されることもあるのではと思ったので」(43歳男性)

4位 富山県(10.4%)

4位は「富山県」でした。北アルプスの山々を挟んで、新潟県と隣り合う富山県。県境に近い場所には、戦後最大の電源開発工事で知られる黒部ダムがあり、秘境ムードたっぷりの絶景が人気を呼んでいます。西側の地域には、世界遺産に登録されている「五箇山の合掌造り集落」も。

新潟県と同様に、豊かな海の幸が楽しめるのも富山県の魅力です。富山湾は「天然のいけす」と呼ばれるほど栄養に満ち、ほたるいか、ぶり、甘えび、かになどの名産地。なかでも極寒の時季にとれる「ひみ寒ぶり」は脂がのって格別。それらのネタを富山県産のシャリでいただく「富山湾鮨」も人気です。

ライバルだと思う理由

  • 「隣接している県はたいてい意識し合っているのではないかと思うので」(44歳男性)
  • 「日本海からの美味しい魚が似ているから」(49歳男性)
  • 「富山県民として、新潟県はライバルになるのではないかと思ったので」(51歳女性)

5位 北海道(9.1%)

新潟県のライバル県ランキング、5位は「北海道」でした。東京都の約40倍の広さを誇り、札幌、函館、富良野、知床など、魅力的な観光地をいくつも抱える北海道。新潟県にかぎらず日本各地からライバル視されることが多いようで、ランキングの常連となっています。

北海道といえば、やはり新鮮な海の幸。ほっけ、鮭、いくら、かに、うに、ほたてなどその種類も豊富で、函館などの朝市で食べられる海鮮丼は人気です。広大な畑ではじゃがいもや玉ねぎなどが栽培され、冷涼な気候から乳製品の一大産地でもあります。

ライバルだと思う理由

  • 「米などの農作物の品質で競っているイメージがあるので」(43歳男性)
  • 「米の生産量で1、2位を争っているから」(26歳女性)

6位 福島県(7.8%)

6位は「福島県」でした。新潟県に隣接し、磐梯山や猪苗代湖周辺を含む「磐梯朝日国立公園」を共有している福島県。名峰がそびえる自然豊かなエリアのほか、白虎隊終焉の地である飯盛山や会津若松城など歴史的な雰囲気の残るエリア、人気のレジャー施設が建つ海沿いのエリアなど、多彩な魅力をもっています。

内陸には盆地が広がり、昼夜の寒暖差を利用した果物栽培が盛んです。桃、すもも、梨、柿、さくらんぼなどが主な品種。また、会津地方を中心にお米の栽培も行われており、「こしひかり」のほか「天のつぶ」、「里山のつぶ」などの福島県オリジナル米も手掛けています。

ライバルだと思う理由

  • 「どちらも有名な米どころで、美味しいお米がたくさんあるから」(71歳男性)
  • 「隣の県で、ラーメンが美味しいところが似ていると思うので」(43歳男性)
  • 「日本海と太平洋で、美味しい魚対決ができそうだから」(54歳女性)

7位 秋田県(5.8%)

7位は「秋田県」でした。新潟県の隣、山形県のさらに北側に位置する秋田県。新潟県と同じように日本有数の米どころであり、日本海にせり出した男鹿半島の大潟村は「あきたこまち」の一大産地となっています。炊いたごはんを竹の棒に貼り付けて焼いたきりたんぽは、秋田県の郷土料理。

新潟県と同様に日本海に面する秋田県では、鯛やまぐろ、クロムツなどの魚が水揚げされますが、なかでも有名なのはハタハタ。冬の限られた時期にだけ揚がる縁起魚として根付き、塩焼き、煮付け、押し寿司などで親しまれています。発酵させた「しょっつる」は、鍋に欠かせない調味料です。

ライバルだと思う理由

  • 「新潟の『こしひかり』、秋田の『あきたこまち』は双璧」(66歳男性)
  • 「お米作りや日本酒作りなど、生活スタイルが似ているので」(40歳男性)

8位 宮城県(4.5%)

8位は「宮城県」でした。日本海側の新潟県に対し、太平洋に面した宮城県。気仙沼や石巻などの活気ある漁港があり、かつて豊漁だったさんまは数が減っているものの、さばやまぐろ、かつお、いわしなどが数多く水揚げされるほか、かき養殖では広島県に次ぐ生産量を誇ります。

新潟県と同様に米作りも盛んで、主なブランド米は「ササニシキ」や「ひとめぼれ」など。また、観光地では日本三景のひとつとされる松島や、伊達政宗ゆかりの地である青葉神社や仙台城、温泉地では秋保(あきう)温泉、鳴子温泉などが有名です。夏には色とりどりの笹飾りが吊るされる「仙台七夕まつり」を開催。

ライバルだと思う理由

  • 「県庁所在地のある新潟市と仙台市は、規模感やにぎわいなどでよく比較されているので」(53歳男性)
  • 「どちらも美味しい米どころなのでライバルになりそう」(36歳女性)

9位 茨城県(3.9%)

9位は「茨城県」でした。琵琶湖に次いで全国2位の広さを誇る湖の霞ヶ浦、日本三名園のひとつ「偕楽園」、広大な花畑や遊園地が一体となった「国営ひたち海浜公園」など、都心から近いレジャースポットとして人気を集める茨城県。太平洋沿岸ではいわしやさばが多く水揚げされています。

茨城県内には広大な関東平野が広がっていて、農業が盛んです。耕地面積は北海道、新潟県に次ぐ全国3位とされ、れんこん、白菜、小松菜、ピーマンなど、生活になじみ深い野菜の収穫量が全国1位。メロンも多く栽培され、これらの農産物は主に首都圏へ向けて出荷されています。

ライバルだと思う理由

  • 「新潟県と茨城県を比べた新聞記事を見たことがあるので」(45歳男性)

10位 群馬県(3.2%)

10位は「群馬県」でした。北部の山々を境に、新潟県と隣り合う群馬県。海のない内陸県ですが、嬬恋村のキャベツをはじめ、ねぎ、白菜、レタスなど、首都圏の近郊産地として、多くの野菜が栽培されています。小麦の名産地でもあり、たっぷりの野菜と煮込む幅広うどんの「おっきりこみ」は郷土料理です。

群馬県は観光地も充実しており、草津温泉、伊香保温泉、水上温泉、四万温泉など、日本屈指の歴史ある温泉地が点在。ほかにも、世界遺産の「富岡製糸場」、ホワイトタイガーが見られる「群馬サファリパーク」、東洋のナイアガラと称される「吹割の滝」などがあります。

ライバルだと思う理由

  • 「首都圏とのアクセスが良く、観光地に恵まれ、しかも温泉大国。新潟県に肩を並べると思う」(57歳男性)
  • 「群馬県には、近いからか意外と新潟県にルーツを持つ人が多いと感じるので」(68歳女性)

新潟県のライバル県に、北陸、東北、甲信越それぞれからランクイン

新潟県のライバル県ランキングをご紹介しました。1位「石川県(15.6%)」、2位「山形県(14.9%)」と「長野県(14.9%)」という結果になりました。獲得率を見ると、3つの県はほぼ横並び。どの県も、新潟県にとっての明確なライバルとは認識されていない様子が伺えます。

アンケートに寄せられたコメントを見ると、新潟県を北陸地方ととる方や、東北地方ととる方、甲信越地方ととる方に分かれました。新潟県がどれに属するという明確な答えはなく、歴史的な成り立ちや、経済的・文化的なつながりなどによってとらえ方は異なるようです。

今回のランキングでも、北陸、東北、甲信越、新潟県に近い関東、そしてライバル県ランキングの常連である北海道がランクイン。人によってライバルと見なす視点は違うようです。あなたも、出身地や今自分が暮らしている県にライバルがいるとしたらそれはどこなのか、考えてみませんか。

調査時期: 2024年11月26日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男女合計301人(男性: 221人、女性: 79人)
調査方法: インターネットログイン式アンケート