りんごの産地として、日本一の収穫量を誇る青森県。奥入瀬川、八甲田山などの景勝地、桜の名所の弘前城など、観光地としての魅力も尽きません。海の幸も豊富で、陸奥湾でとれるいかやほたて、大間のまぐろなども知られています。
そんな青森県のライバルを挙げるとしたら、どの都道府県でしょうか。本記事ではマイナビニュース会員を対象に、「青森県のライバル県はどこだと思うか」についてアンケート調査を行いました。結果をランキング形式でご紹介しますので、あなたのイメージと照らし合わせてみてくださいね。
青森県に行ったことはある?
青森県出身、または仕事や旅行などで青森県に行ったことがあるかを聞いたところ、下記のような結果になりました。
ある…67.5%
ない…32.5%
本記事のアンケートは「ある」と答えた方からの回答を元に作成しています。
青森県のライバル県ランキング
続いて、青森県のライバル県はどの都道府県かと思うかを聞いたところ、回答は以下のように。ランキング形式でお知らせします。
- 1位 秋田県(43.0%)
- 2位 北海道(17.8%)
- 3位 岩手県(17.0%)
- 4位 宮城県(3.0%)
- 4位 山形県(3.0%)
- 6位 長野県(2.2%)
- 7位 鹿児島県(1.5%)
- 8位 茨城県(0.7%)
- 8位 福島県(0.7%)
- 8位 山梨県(0.7%)
- 8位 山口県(0.7%)
- 8位 長崎県(0.7%)
ここからはランクインした都道府県についての概要と、青森県のライバルだと思う理由などをご紹介します。
1位 秋田県(43.0%)
青森県のライバル県ランキング、1位は「秋田県」でした。青森県に隣接し、白神山地や十和田湖などを共有している秋田県。男鹿半島のなまはげや、秋田市周辺で行われる盛大な竿燈(かんとう)まつりなどは、全国に知られる伝統文化です。
郷土料理ではきりたんぽ鍋がよく知られており、ほかにしょっつる鍋といって「ハタハタ」という魚を発酵させた魚醤が使われる料理も。ハタハタは秋田県民にとってなじみ深く、塩焼き、煮付け、押し寿司などで楽しまれています。また、八郎潟は東北有数の米どころであり、「あきたこまち」の栽培が盛んです。
ライバルだと思う理由
- 「食文化が似ており、文化も近い気がするので」(40歳男性)
- 「隣接する県なので、何かとライバル関係にあるのではと思ってしまう」(70歳男性)
- 「青森県も秋田県も日本海に面しているので魚が美味しく、自然が豊かだから」(58歳女性)
- 「どちらもお米が有名なので」(46歳女性)
2位 北海道(17.8%)
2位は「北海道」でした。青森県とは津軽海峡を挟んで向き合う北海道。海峡はフェリーや青函トンネルで結ばれています。特に青函トンネルは深さ約240m、全長53.85kmという規模で、深さでも長さでも世界一の海底鉄道トンネルとなっています。
「都道府県魅力度ランキング」では、統計開始以来、1位をキープし続けているという北海道。札幌、函館、富良野、知床など人気の観光地が目白押しの存在が近くにいれば、自然とライバル視してしまうのかもしれません。
ライバルだと思う理由
- 「青森県に住んだことがあるが、北海道へは毎年、バイクツーリングで出かけていた。どちらも魅力的な観光地が多くていい勝負になると思うから」(65歳男性)
- 「気候や特産物がほとんど一緒だという印象なので」(67歳女性)
- 「津軽海峡を挟んで、北と南のライバル県」(69歳男性)
- 「自然が多く、食べ物が美味しいところが同じだから」(45歳男性)
3位 岩手県(17.0%)
3位は「岩手県」でした。青森県に隣接する岩手県は、NHK連続テレビ小説「あまちゃん」の舞台であり、大谷翔平選手の出身地でもあります。太平洋に面して続く三陸海岸はリアス式海岸で知られており、豊かな海産物がとれることで有名。かきやほたての養殖も盛んです。
一方、内陸は盆地の特性を生かして、米作りや畜産業などが行われています。バターなどの乳製品でおなじみの小岩井農場があるのも、岩手県。まるで日本の食料基地のような存在といえます。
ライバルだと思う理由
- 「近隣の県同士、ライバル意識が強いと思うから」(24歳男性)
- 「どちらも食べ物が美味しいので」(64歳男性)
- 「雰囲気が似ていると思うので」(38歳男性)
4位 宮城県(3.0%)
4位は「宮城県」でした。東北一の都市である仙台市を擁し、東北楽天ゴールデンイーグルスが本拠地とする宮城県。日本三景のひとつとされる松島や、秋保温泉、鳴子温泉など人気の観光地があるほか、色とりどりの笹飾りが吊るされる仙台七夕まつりも有名です。
青森県と同様に米作りも盛んで、宮城県の主なブランド米は「ササニシキ」、「ひとめぼれ」など。水産業も盛んで、気仙沼や石巻など全国屈指の漁港には、まぐろやかつおなどの海の幸が揚がります。
ライバルだと思う理由
- 「個人的に、東北の王者は宮城県だと思っているので」(54歳男性)
- 「仙台は東北のなかで別格だが、青森県の弘前や八戸はその次にくるくらいかと思うので」(45歳男性)
4位 山形県(3.0%)
4位は「山形県」でした。青森県と同じ東北地方の山形県。日本百名山であり、登山やスキーの愛好家が多く訪れる蔵王山や月山があります。山々に囲まれた盆地では、西洋なしやぶどうなどの果物栽培が盛ん。なかでもさくらんぼが初めて栽培されたのが山形県とされ、全国の約8割を山形県産が占めています。
祭りでは花笠まつりが有名で、小学校の運動会の演目にされることも。そして、山形グルメといえば芋煮が欠かせません。年に一度、山形市の河川敷で行われるフェスティバルでは、6.5mの大鍋で約3万食の芋煮が作られ、ふるまわれます。
ライバルだと思う理由
- 「青森県はりんご、山形県はさくらんぼと、県を代表する果物があるから」(69歳女性)
- 「イベントや特産品で似た感じのものが多い気がする。イメージが近い」(65歳女性)
6位 長野県(2.2%)
青森県のライバル県ランキング、6位は「長野県」でした。北海道・東北地方以外の都道府県として、最初にランクイン。「日本の屋根」ともたとえられる日本アルプスのほか、軽井沢や上高地といった人気のリゾート地が広がっています。野沢温泉や湯田中温泉など、歴史ある温泉地も有名。
山のふもとではレタスやキャベツなどの高原野菜が栽培されており、東京や大阪へ多く出荷されています。長野県は「信州」とも呼ばれ、信州そばや信州みそなどこの土地ならではの食も魅力的。りんごや栗の主要な産地でもあります。
ライバルだと思う理由
- 「青森県も長野県もりんごの名産地だから」(54歳男性)
- 「りんごのイメージ。長野県は青森県に次ぐ全国2位の産地だから」(74歳男性)
7位 鹿児島県(1.5%)
7位は「鹿児島県」でした。鹿児島と聞いて連想されるもののひとつが、桜島。これまでに幾度となく噴火をくり返し、1914年の大噴火で大隅半島と陸続きになりました。今も噴煙を上げる火山としては世界的にも珍しく、鹿児島市内からフェリーで渡ることもできます。
鹿児島県には甑島(こしき)列島、種子島、屋久島など個性的な離島が多く、温泉が豊富で指宿の砂むし温泉は特徴的。鹿児島グルメでは黒豚、黒牛、さつま揚げ、芋焼酎が代表的なもので、かき氷のスイーツ「白熊」も人気があります。
ライバルだと思う理由
- 「北と南で、世界がまるで違うと思うので」(60歳女性)
8位 茨城県(0.7%)
8位は「茨城県」でした。湖として琵琶湖に次ぐ全国第2位の広さを誇る霞ヶ浦や、日本三名園のひとつ「偕楽園」などを擁する茨城県。太平洋に面した大津、日立、那珂湊、大洗などの地域では豊かな海の幸を堪能でき、特にあんこう、はまぐり、ひらめなどの名産地となっています。
広大な関東平野では農作物の栽培が盛んで、なすやきゅうり、かぼちゃ、レタス、きのこ類など種類は幅広く、主に首都圏に出荷されています。なかでも茨城県産のれんこんは収穫量が日本一。スイカやメロン、梨などの果物栽培も盛んです。干し芋や納豆も茨城県グルメの代表格。
8位 福島県(0.7%)
8位には「福島県」も。東北地方では一番南側に位置する福島県。県内は縦に大きく、会津、中通り、浜通りと3つの地域に分けられており、会津地方には会津若松などの歴史ある街並みや、磐梯朝日国立公園などの豊かな自然が広がっています。
中通りの北部では、桃やすもも、梨、柿、さくらんぼなどの果物栽培が盛ん。浜通りは太平洋に面した地域で、「環境水族館アクアマリンふくしま」や「スパリゾートハワイアンズ」など、全国的な人気を集める観光スポットがあります。
8位 山梨県(0.7%)
8位には「山梨県」も入りました。海のない内陸県で、県土の約8割が森林という山梨県。世界遺産の富士山をはじめ、南アルプスや八ヶ岳など日本を代表する山々を抱えています。絶景が楽しめる富士五湖や、富士山を眺められる温泉など、レジャースポットとしても魅力的です。
山々に囲まれた盆地特有の寒暖差を生かし、果物の栽培が盛んです。なかでもぶどうは日本一の生産量を誇り、ワイナリーの数も日本一の多さ。果物狩りができる観光農園も充実しています。
ライバルだと思う理由
- 「青森県と果物で対抗できるのが山梨県だと思ったので」(25歳女性)
8位 山口県(0.7%)
8位には「山口県」も入りました。本州の最西端の山口県は、南は瀬戸内海、北は日本海に面した自然豊かな場所です。九州の福岡県門司と関門海峡を挟んで対峙しており、関門橋や海底トンネルなどでアクセスすることが可能です。
観光地では、秋吉台国定公園の鍾乳洞「秋芳洞」や、吉田松陰が開き、幕末の著名人を数多く輩出した「松下村塾」などが人気。代表的な山口グルメに、下関を中心に味わえるふぐや、瓦の上に焼いた茶そば、錦糸卵、牛肉などをのせた「瓦そば」があります。
ライバルだと思う理由
- 「青森県と山口県は、それぞれが本州の両端に位置しているから」(59歳男性)
8位 長崎県(0.7%)
8位には「長崎県」も入りました。500を超える島があり、県土の約45%が島という長崎県。さらに複雑に入り組んだリアス海岸のため、海岸線の長さは北海道に次ぐ全国2位とされています。鎖国時代には日本で唯一、外国に開かれた地であり、中国やヨーロッパの雰囲気を感じる独特の文化が根付いています。
九州の北部に位置する五島列島周辺は全国屈指の好漁場で、いか、トビウオ、さばなどが多く水揚げされています。長崎グルメの定番は、長崎ちゃんぽん、皿うどん、カステラなど。島原では手でのしながら麺を乾燥させる、手延べそうめんが特産品です。
青森県のライバル県、「秋田県」と答えた方が約4割
青森県のライバル県をご紹介しました。1位「秋田県」、2位「北海道」、3位「岩手県」という結果に。特に秋田県は4割以上の票を集め、上位3つの都道府県だけで全体の約8割の票を集めました。
秋田県や岩手県は隣り合う県であり、冬の厳しい寒さや魚介類が豊富であること、有名な温泉地や山が多いことなどが共通点とされ、ライバルになるのではないかという声が。青森県と青函トンネルでつながる北海道は、4回にもなる出水事故が起きた難工事を、共に乗り越えたという連帯感から選ぶ方もいました。
青森県は全国一のりんごの産地ということで、第2位の長野県や、果物栽培が盛んな福島県や山梨県をライバル県とする意見も。ほかにも本州の端と端にあるからと山口県をライバル県とする意見があるなど、「ライバル」とするには色々な視点があるようです。
あなたにとって青森県のライバルだと思う都道府県はどこでしょうか?
調査時期: 2024年8月28日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男女合計200人(男性: 149人、女性: 51人)
調査方法: インターネットログイン式アンケート