「あれっ、思ったより長かったかも……」、こんな経験ございませんか? パンツ購入時、あなたは裾上げに対する重要性をどれくらい理解しているでしょうか? お気に入りのパンツであったとしても、裾上げ次第で台無しになってしまいます。
今回はパンツを購入したとき、裾上げで失敗しないためのポイント、パンツ裾のNGポイントをスタイリスト森井が一刀両断!
■NG1.合わせる靴を考えない裾上げ
パンツ裾上げにおいて絶対に避けるべきことがあります。それは、靴を合わせず、試着室でパンツ裾を決めてしまう事です。スニーカー・革靴・夏靴・チャッカブーツなど、種類によって靴のボリュームは異なります。靴を想定せず決めたパンツ裾は、合わせる靴によって違和感が生じてしまうのでご注意ください。
とは言え、パンツ購入時、合わせる予定の靴を履いているとは限りませんよね? そんな時は、そのショップに陳列されている靴を借りてみましょう。色・サイズよりボリューム感が似ている事が重要です。リアルに街履きすることを想定した裾上げで、納得いく長さを確保しましょう。
もし、合わせる靴がショップにない場合は、別日に裾上げすることも視野に入れてください! パンツ裾はそれだけ重要なのです。
■NG2.時代に合わない裾丈
ご存じでしょうか? 時代によって裾丈の適正は変わることを。90年代のパンツ丈と言えば、長めが主流でした。特にメンズカジュアルの場合、靴で踏んだチノパン裾が擦り切れた着こなしがカッコよいと思われていた時代です。足元にボリュームがあることが主流でした。
しかし、00年代以降、時代は大きく変わったのです。現在は短め裾が主流の時代! この流れはカジュアルのみならず、ビジネススーツも同じです。夏は当然ながら、秋冬であっても、合わせる靴の高さをアップさせることで、パンツを短く穿く時代です。
その昔、「つんつるてん」と呼ばれバカにされていた長さが現代のスタンダードになっていいます。時代によって、スタンダードはこんなにも変化します。
■NG3.屈伸せずに長さを決める
ビックリするかもしれません。購入時よりパンツは少し短くなります。日常生活で膝の曲げ伸ばしを繰り返すことで履きジワというシワが膝にたまるのです。このシワを計算し、裾の長さを決めましょう。
裾を取る前に、必ず屈伸してください。屈伸をして、膝に履きジワをつくることで長さを見ましょう。納得いく長さに巡り合えますので。
<著者プロフィール>
森井良行
「ユニクロさえもカッコよく」をキャッチフレーズに、大人カジュアルとして、エレガントカジュアル(エレカジ)を提唱。渋谷・有楽町etc.ショップをまわり、その人だけに似合う服をコーディネートする買い物同行サービスの実績は、のべ3,000人を超え、97%の独身顧客が「女性にほめられた」という。公式サイト「エレカジ」ではコーディネート事例や「モテるファッションアイテム」を日々紹介中。
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