暦のうえでは立秋も過ぎましたが、ジリジリとした暑さはまだ続きますね! ビックリするかもしれません。アパレル業界では、既に秋物が店頭に並んでいるのです。

「こんな暑いのに、誰が秋物を!?」と思うでしょうが、実は8~10月まで続く残暑にふさわしいアイテムばかり並んでいます。今から着られる残暑秋物で暑さを乗り切りましょう。この時期チョイスすべきアイテムの留意点、NGをスタイリスト森井が一刀両断!

■NG1.メンテ意識が低いシャツ

6・7・8月、いよいよクールビズも終盤です。ジャケット・スーツと異なり、想像以上にシャツの消耗が激しいことにお気づきでしょうか?

直接首筋に触れるシャツは汚れがつきやすく、着る度に洗うため、生地の消耗が激しいのです。この時期大切なことは、「シャツのメンテナンスがどこまで行き届いているか?」ということ。

着こなしが注目されがちなクールビズですが、特にこれからの時期、手持ちシャツの状態を見直してください。クリーニング屋さんに任せていない方は、襟裏の漂白で新品同様リフレッシュさせましょう!

白地にワインレッドのストライプ柄は、濃い色が秋の季節感を連想させます

■NG2.夏のセールの残り物

「残り物には福がある!」と言いますが、この時期のセール品にも当てはまるでしょうか? 7月初旬から1カ月以上がたちました。実はこの時期、セール品より新作秋物が狙い目です。

セール夏物は、暑さを紛らわせる色遣いが多いことから、9月末までしか使えません。一方、新作秋物は、生地の厚みは夏物と変わりませんが、秋を連想させる色遣いが多いのです。10月以降、ネクタイを加えることでビジネスジャケパンとして活用できます。

■NG3.これからの淡い色

「人の心は色に反応に反応する!」と同時に、人の心は季節感にも反応します。暑い夏に登場する淡い色に比べ、実りの秋は濃い色が新鮮に映ります。今からシャツを購入するならば、淡い色より濃い色を選びましょう。

クールビズ期間は、濃い色シャツをノージャケットで活用。一方、10月以降はライトグレーのスーツ・ジャケットで合わせてみましょう! コーディネートの難易度が高いライトグレースーツ。実は、濃い色柄が入ったシャツがよく似合うのです。

<著者プロフィール>
森井良行
「ユニクロさえもカッコよく」をキャッチフレーズに、大人カジュアルとして、エレガントカジュアル(エレカジ)を提唱。渋谷・有楽町etc.ショップをまわり、その人だけに似合う服をコーディネートする買い物同行サービスの実績は、のべ3,000人を超え、97%の独身顧客が「女性にほめられた」という。公式サイト「エレカジ」ではコーディネート事例や「モテるファッションアイテム」を日々紹介中。
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