「おっと! そのジャケットは大丈夫?」

「おっと! そのジャケットは大丈夫?」。

10月1日から衣替え。あなたのジャケットはNGを連発していませんか?

基本デザインが似通っているからこそ注意が必要な服、それがジャケット。値札に書かれない選び方のコツ、陥りがちなNGをスタイリスト森井が一刀両断!

■NG1.借りてきた服!?

基準としたいのは、親指の爪先からジャケット袖までの距離「10.5~11センチ」

こんな経験ございませんか? 理由は分からないけれども、なんか似合っていない気がする。その原因、袖の長さにあるかもしれません。どんなにデザインが好きだったとしても、袖の長さが合っていなければ、他人の服を借りて着ているように見えてしまいがち。だから、袖のお直しが、とても重要!

ご存知でしたか? スーツ量販店でさえも、ジャケット袖を詰める、もしくは出すことが可能です。店によりますが、お直し料金も1,000円~と、想像以上にリーズナブル! 実際、買い物同行サービスでは、私がお直し調整をショップスタッフさんにお願いしています。

では、一体、どういう基準で袖お直しすべきでしょうか!? 一番有名な尺度は、シャツが1センチ程度ジャケット袖から覗くという基準です。しかし、それだけではございません。親指の爪先からジャケット袖までの距離が10.5~11センチ! これはアパレル業界では、常識のように語られています。

親指の爪先からの距離を意識することで、借り物のジャケットに見えないよう調整しましょう。

■NG2.伸びるジャケットの着こなし方!

最近増えている伸縮素材のジャケット

ご存知でしたか? 2008年頃から、伸縮素材のジャケットが増えてきたことを! クールビズ・ウォームビズの認知と共に、ビジネススタイルに機能性商品が取り入れられてきました。

代表例が伸縮素材! この素材が、新たな着こなし技を生み出しました。それが、「ジャケット袖のたくし上げ」です。伸縮素材だから、たくし上げた袖のシワがまったく気にならない。逆に、ジャケット袖をたくし上げることで生まれる「こなれ感」が、いつもの雰囲気をスタイリッシュに仕上げます!

ここで気を付けるべきは、袖の折り返しです。袖をたくし上げるのではなく、袖を折り返して着ている人を見かけます。しかし、これは止めましょう。折り返した袖の着こなしは、「袖が長いことを隠すためでは?」というマイナスなイメージを与えるリスクが生じるだけですので。

■NG.3 サイズ表記に惑わされるな!

ジャケットのサイズ表記はS.M.Lではありません。ジャケット丈の長さとは別に、胴回りが太いなどいろいろなチェックポイントが存在するからです。また、カジュアルジャケットであったとしても、S.M.Lという表記にだまされないよう注意しましょう!

腕の太さが細いジャケットを選んだ方がスタイリッシュ

ジャケット試着時に大切なことは、アームホールの太さです。アームホールとは、腕回りの太さを表します。ボディーに対して腕が細く見えるだけで、やぼったさはなくなります。そして、アームホールのサイズ感は、サイズ表記よりもジャケットのデザイン自体の問題なのです。

もし、気になったジャケットが2種類あったときは、腕の太さを比べてください! 細いジャケットを選んだ方がスタイリッシュに見えますので。

<著者プロフィール>
森井良行
「ユニクロさえもカッコよく」をキャッチフレーズに、大人カジュアルとして、エレガントカジュアル(エレカジ)を提唱。渋谷・有楽町etc.ショップをまわり、その人だけに似合う服をコーディネートする買い物同行サービスの実績は、のべ3,000人を超え、97%の独身顧客が「女性にほめられた」という。公式サイト「エレカジ」ではコーディネート事例や「モテるファッションアイテム」を日々紹介中。
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