女性は「えっ~!? その服はないよ」とは言ってくれない!?

「えっ~!? その服はないよ、●●くん」というように、男性の着こなしNGを指摘する女性は1%も存在しません。服装のダメ出しは、口臭と同じくらいセンシティブな問題だからです。実は、9割の男性が、気づかぬ内にNGを連発している理由がコレでした。

「ダメ出しされないから、自分は普通!」という発想。これが大きな間違いだったのです。ご存知ですか? 服装のチェックポイントは、男女で大きく異なることを! 「アナタの普通」と「女性の普通」は違います。女性がガッカリしている、男性の着こなしNGを、スタイリスト森井が一刀両断!

■NG1.清潔感の盲点

「清潔感」の反対語をご存知でしょうか? 清潔の反対語は不潔ですが、「清潔感」の反対語は「生活感」だと、私は認識しています。たとえ、ハンカチを持っていても、新品のシャツを着ていても、知らぬ間に生活感が出ていれば、全ては台無しというわけです。では、生活感とは、どんな雰囲気を指すのでしょうか?

ビジネスシャツ、ポロシャツの首元を思い出してください。首元からのぞくインナー肌着、これが生活感の一例といえます。汗を吸収させるため、肌着を着ることは、高温多湿な日本においてマストです。

しかし、肌着が首元から見えた瞬間、人は、吸収している汗を連想してしまいます。だから、インナーは首元からのぞかせない形、Vネックを着用することが正解です。

あなたの首元は大丈夫ですか? 清潔感を心掛けるならば、「生活感の排除」にフォーカスしましょう。これこそ、清潔感の正体ですから!

■NG2.白シャツに潜むワナ

ビジネスシーンの定番と言えば、白シャツですね!? この白シャツに潜むワナをご存知でしょうか? 定番である白シャツも、着こなし次第で生活感が透けてしまうのです。その原因は、インナー肌着の透け具合にあります。白シャツの下に、白いインナー肌着を合わせるとどうなるのでしょうか?

インナー肌着がクッキリ透けて見えてしまいます。だから、人前に出る仕事、アナウンサーはベージュの肌着を着るそうです。ベージュ色は、肌色に同化します。つまり、白シャツ越しに肌着が透けません。白シャツのみならず、明るい色のシャツ・ポロシャツを着用するときは、ベージュの肌着を着てみましょう。この一手間が、生活感の排除と同時に、清潔感の演出につながりますので。

ちなみに、ベージュ色の肌着を発売しているメーカーは限られますが、ユニクロのインナー肌着、エアリズムであれば、2014年現在、Vネック型のベージュ色がそろっています。

■NG3.「透け乳首」問題勃発

肌着の透けを避けるため、肌着を着ない男性をチラホラ見掛けます。しかし、ちょっと待ってください! 肌着は透けませんが、違うモノが透けていませんか? (笑)

インナーなし(透けてる……!)

インナーあり

「まさか!? 乳首が透ける訳なんてない……」と油断していませんか? 特に、明るい色のポロシャツを着ている男性は要注意です。アナタの乳首は高確率で透けているかもしれません。

明るい色は、その奥にある黒ずみを透過させます。また、ポロシャツ特有である鹿の子生地は、通気性、運動性を実現するため、生地が伸縮します。この特性が、乳首の突起を目立ちやすくしているのです。そこで、肌着の出番! 生地の厚みが一枚増すことで、突起の見え方を緩和してくれます。

インナー肌着を着用せずに素肌に直にシャツを着ると、脇汗のシミが目立つので注意しましょう。

清潔感を意識するならば、生活感を排除すること! 以上、インナー肌着3つの盲点でした。

<著者プロフィール>
森井良行
「ユニクロさえもカッコよく」をキャッチフレーズに、大人カジュアルとして、エレガントカジュアル(エレカジ)を提唱。渋谷・有楽町etc.ショップをまわり、その人だけに似合う服をコーディネートする買い物同行サービスの実績は、のべ3,000人を超え、97%の独身顧客が「女性にほめられた」という。
公式サイト「エレカジ」ではコーディネート事例や「モテるファッションアイテム」を日々紹介中。
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